アラフォー男の異世界通販・第3話
拠点建設で随分お金を使ったケンイチ。何か商品をマロウ商会に卸してお金を獲得せねばならない。と言う事で今回は一見立派な壺(実は骨壺11,000円)に入った砂糖を見せた。が、マロウの反応は薄い。あれ?この世界で貴重品じゃないの?と思ったら貴重すぎて国家の専売品だそうだ。アチャー。
それよりもあのアクセサリーが貴族に人気と言うのでそれを卸したら金貨15枚、円換算で300万円になった。
資金が出来たのでログハウスを購入。170万円だそうだ。安い!と思ったら自分で組み立てなくてはならないIKEA方式。買っちゃったからには自分で頑張らねばならない。と言う事で地道に土台を置いて柱を立てて建築を開始したら、狩りで森に来ていた猫獣人達がこの間のお礼だと言って建設を手伝ってくれた。これは助かる。カレーと酒を奢った甲斐があった。だって一人じゃ屋根を組み立てられないのでは?
その結果、一ヶ月半かかってログハウスが完成。
中には未だベッド一つしかない状態。え?布団セット5,999円って、そんな安い寝具で大丈夫か?マットレスも安いな。金があるんだからトゥルースリーパーとか買えば良いのに。
さらに環境を充実させるのに一ヶ月。え?太陽光パネル?え?それだけの規模がその程度の値段で済むの?そしてドラム缶風呂購入。水は川から汲んでくると言うが、これは大変そう。
ともあれこれで完全に生活可能となったので宿を引き払う事にする。アザレアが寂しそうだな。肉体関係まで持ったのに。
移動にはマウンテンバイクを買ったけど何かの罠に嵌まって転んで襲撃を受けた。最近森の中に住みだしたヤツだ。やっちゃえやっちゃえと言うので、そんな攻撃を受けたらケンイチも反撃しなくてはならない。バックホーまでくりだしたら相手も逃げるしかあるまい。
攻撃して来た獣人は追い払えたが、ふと見ると豹みたいな動物がおそらくあの獣人達の矢にやられたみたいで倒れていた。かなり弱っていて矢を抜いて傷口を消毒して化膿止めを塗って簡単な処置をしてみる。
ひょっとして治療魔法とかないのかと道具屋の爺さんに相談してみたが、動物を助けるとか何考えてるんだと言われてしまった。ミャレーに言わせると森猫は猫獣人達にとっては神様の使いみたいなものだから見てみたいと一緒に行く。確かに森猫。
森猫が心配だと言ってミャレーはこの日はベッドに入って一緒に寝る。
アザレアに続いてもう一人とやっちゃったベル。
ケンイチ、敷地内に畑も作る。トマトの苗を植えてみた。
元気になった森猫は森に帰って行く。
一方川まで水汲みは大変と言う事で井戸を掘る。これで一応水の確保は出来た。そこにプリムラが訪問。ミャレーから聞いたと言って。
プリムラにバックホーを見られてしまい、あれは召喚獣だと誤魔化す。ちゃんとしまっておけば良かったのに、バックホーは。でもその後でノースポールが来た時に太陽光パネルを見られるんだよね。あれは流石にしまったら発電出来ないから出しっぱなしなんだけど。
夕方に来たのでプリムラもお泊り。ドラム缶を見てそれが風呂だと聞いて入りたがる。仕方ない、お嬢様を裸にしてしまうとは。ミャレー相手と反応が違うな、ケンイチ。そして寝る時もミャレーとは違って....あれ?ベッドは一つしかないとか言っておいて二つになってるじゃん。ただ、そうは言ってもマロウに弁解しなくちゃならない。
ところが送り届けたマロウの所で聞き捨てならない話を聞いた。帳簿の形式が複式簿記になったと言うのだ。え?それは現世の知識では?さらにはガチャポンプも。ここまで来たらもう確実では。帝国にケンイチ以外の転移者が居ると思われる。
プリムラ、これ以降頻繁にケンイチの所に来る様になった。明日からは買付旅行に出るらしい。そして勝負下着が欲しい、ケンイチの為にと言うけどアラフォー男を好きになっちゃいけねーよ。
翌日、あの騎士爵のノースポールが来た。森の中に怪しい男が住んでると噂になって調査に来たらしい。ノースポールで良かったな。ただ、このノースポールに太陽光パネルを見られてしまって、黙っている代わりに、剣は売れないけどその素材となる鋼材を提供。
ノースポールからは新しい情報が聞けた。例の帝国のユニーク魔法が使える魔導師が現れた。その者はマヨネーズを提供してると言う。これはもう間違いない、転移者。