パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき・第9話
アマースト情報で魔獣が来るとの事でそちらの方向へ行ってみたら確かに魔人の集団が街に向かっていた....アマースト、その情報はどこから。遭遇した人が慌てて報告して来たのか?
討ち漏らしがあってはいけないと丘の裏を巡って魔獣達の進む方向、そして風下へ。行ってみたら馬車がある。何かと思えばラウストとナルセーナが初めて出会ったあの事件の馬車だ。えー、あの時の馬車が放置されてるの?確かに傷ついてるけど未だ使えそうじゃないか。そんなもの、放置されるのか。
あれから二人共強くなったとやって来る魔人を撃滅。
やっつけたなと思ったところで大きな地震。シーラちゃん、地震の時に手で棚を押さえるのは危険だよ。自分が下敷きになるかもしれない。
ミスト、始まったか(時は来た)と。
街に戻ったらマーネル の所の人がやって来て、大変だからすぐ来て欲しいと言うのだ。街の入口の広場に行ってみたら魔人が沢山侵入して来そうだった。街が混乱してるのでギルドには未だ連絡出来ないが、急ぎの事なので我々だけで退治しようと。街のみんなにはお世話になってるから見過ごせない。
さっきと同じ調子で次々とゴブリンを倒して行くが、腕を切られたホブゴブリンが喋った。きさまら絶対許さない。それに続いて他のゴブリンも。ゴブリンが言葉を話す?みな、怯んだものの、マーネルの気合で盛り返してここのゴブリンは全部倒した。全部。
そこにまた急を知らせる者ありけり。迷宮からもっともっと沢山のゴブリンが出て来ていた。これは我々だけでどうにか出来る数ではない、ギルドに連絡して冒険者を動員しよう。あれ?ついさっきは連絡も出来ない状態だったのに。
行ってみると大混乱が起きてる。迷宮から出て来た魔獣に莫大な懸賞金がかけられたのだ。しかも手付金として半額がすぐ支給される。我も我もと冒険者が集まっている。中には手付金だけ貰って逃げてしまおうと言う者すらいる。ギルドのこのやり方はおかしいのでは?とラウストが言うと、アマーストも当然そう思っていた。そしてこれはハンザムの差し金だとすぐ分かる。
ともあれ、迷宮から湧き出る魔獣を一致団結して倒す、と言う方向性だけはこれで叶う。でも迷宮から魔獣が湧き出る事を予想していないとこれだけの金を用意出来ない。それをハンザムは分かっていたのか。
なんて所にラルマがやって来た。この事態とは何の事だととぼけるラルマにラウストはこれは迷宮暴走だろうと言う。迷宮暴走、これは読んで字のごとく迷宮で魔力が溢れて魔獣も溢れ出す現象。丸一日で終わる事もあれば、数日続く事もある。それを防止する為に迷宮の近くにギルドが設立され、日頃からその防止の為に魔獣を狩っていた。そんな使命をアマーストは研修の時に聞いたけどそんな事はめったに起きないから忘れていた。100年に一度起きるかどうか。
マータットはこの付近では一番冒険者を集めていて、魔獣は常日頃から狩っていたのに何故こんな事が。
ともかく迷宮暴走の対処はしなくてはならない。冒険者が全員で戦うのは良いとして、それでも討ち漏らしが出て街になだれ込むかもしれない。だから街自体の防御を用意する必要がある。バリケードも作って、冒険者を目指す子供達は後方支援を。
ゴブリンばかりかリッチも出現。ラルマも手伝ったのでここまでの魔獣の侵入は何とか倒した。でも未だ新手が押し寄せる。ラルマ、疲れたと言って引っ込んでジークとラウストで戦うがジークが不覚を取る。それを助けるの誰だと思ったら、誰?
ロナウドって誰だ。ラウストは知ってるみたいだが。
で、ナルセーナも知ってると言う。ナルセーナも別口でロナウドを師匠にしたらしい。知らぬ間にラウストとナルセーナは兄弟弟子。
ロナウドが来てくれて、彼の凄まじい力で魔獣はあっという間に倒して行く。そんな場所にハンザムが出現。支部長が会いたいからラルマ、来てくれと言う。ロナウドが居るからここは何とかなる。ラルマが行くなら自分も行きたいとラウストは言う。ハンザムはそれを許し、さらにはナルセーナも来いと言うのだ。
やっとミストの所へ。ラルマは絶対ミストに攻撃なんてかけるなよと言う。言ったのに、ミストを見た瞬間にラルマ攻撃するのかよ!でもミストは何とも無い。何とも無いのだが、それをどうやって防いだかを何故描かない。
そうやって姿を見せたミストはエルフ。
そしてミストはラルマの師匠だったのだ。