株式会社マジルミエ・第12話・最終回
廃団地に出現した怪異は電気系ではなく炎系。そしてそれは団地全体に巣食っていて変異した怪異は団地全体から巨大な姿を現した。
うーん、これって当初の出動想定からはかけ離れ過ぎていて、一時撤退が正しかったのでは?
ともあれマジルミエは現場の状況と確認しながら怪異の変異に対応した魔法の構築に入った。越谷と、桜木と槇野は7号棟での合流を目指す。合流を目指しながら会社へ怪異のデータを送信。現場は暑い。回避の途中で槇野がそうとう暑さにやられて来た。
飛びながら桜木は以前社長から聞いた事を思い出す。何故槇野の教育係は越谷ではなく自分だったのか。うん、その後の君はうちの会社の要なんだと言うのに繋がるからそんな話が入るのだろうが、でも考えてみよう。ガーっと行ってギューンとやるって越谷の語彙力で教育係が務まるだろうか。無理だよねえ。
一度着地し、暑さを凌ぐ。裏コードで水を浴びて冷却。身体を冷却する術があれば団地の建物の中を突破出来るのではないか。建物を突破しながら例の怪異スキャン機能発動。一緒に飛ぶ槇野が怪異を防御。
それでも回避した槇野が墜落。身体は大丈夫だったみたいだが箒がシャットダウンしてしまった。槇野が箒の再起動をしてる間に桜木が防御。私が死んでも守ります。死んでもはまずいのでは。怪異の強力な炎が桜木を襲う。
ここは越谷の出番だぜ。間に合ったな。
越谷の防御魔法ドームが強力。ここに居る間は一応避けられる。二子山の魔法は巨大な怪異に高威力の魔法で一気に撃ち込むのが良い。屋上からポイントを目指す攻撃をしよう。そんなマジルミエの戦い方を見て、槇野はチームで戦うのがこれからは重要なのだと思った。
チームで戦う、それを考えた槇野は完成した攻撃魔法を撃ち込むにはどうするか。槇野が囮になって越谷が防御をはりつつ桜木が精密攻撃をかける。その槇野の提案を桜木が受けて作戦発動。
越谷「顔つきが変わったな!」
桜木「はい、槇野さんも変わりました」
そっちのつもりじゃなかったのに。
魔法が転送されて、桜木が撃とうとしたのにそれが止まった。あれは何で?
どうも怪異の変異が大きくなって撃っても駄目だと判断したのだろうか。二子山が再計算して魔法自体の作り直しをしようとしたが、桜木は今の状態で出力調整出来るのかと聞いた。それが出来るのなら現場で最大出力迄持って行く。
槇野が怪異の注意を逸らし、越谷が防御して桜木が業務執行。怪異の核が見えた。
三人で巨大な怪異を圧縮納品。
現場完了。
だがこんな危険な綱渡りが起きない様にしたいと思う社長だった。
廃団地の大きな現場が終わって残りの槇野の研修期間が続く。すっかり桜木の同僚になっていた。それも一ヶ月経って終了。槇野はアプダ株式会社に戻って行った。
桜木の背中を見ながら社長は何を思ったろう。
それは翌日の会議へ。キャスト一覧で柴藤厚生労働大臣、魔力エネルギー庁長官、魔総研所長とか出てるから何かあるんだろうなとは思ったが、そうかそうですか、ニ期に続くですか。
厚生労働大臣より偉そうにしてるヤツが居たな。