結婚するって、本当ですか・第11話
黒川支店長に電話がかかって来て大原と本城寺に何かあるのかと思ったら、少なくとも今の黒川の雰囲気は疑惑を持ったと言うよりも本社かどこかからの指示の話だったらしい。その内容は何かと言うと「密着レポート」。
新卒採用のWeb企画としてJTCはこんなにもやりがいのある会社ですと言うのをアピールする為にJTCで共働きしてしかも仕事をしっかりやってる二人のレポートを出すのだ。そんなもの他の既婚者に頼めよ、未だ結婚は済ませていない二人に押し付けるなと思ったけれど、二人共JTCでしかも同じ支店にいるとなると確かにこの時点では大原と本城寺に限られるかもしれない。
ただ、黒川の思い込みが間違っている。もう二人は一緒に住んでるんでしょ?だからその日記をブログとして掲載して欲しい。
何故ここで大原と本城寺はそれは違うと言わなかったのか。まあ話の流れを作る上では言えない状態でないとこの先に進めないから仕方ないけど、ただこの後或る意味でとても困るのでこの時点で「未だ入籍を済ませてないのですから、同居してませんよ」と言うお断りは全然不自然ではなく、むしろそれはそうだよねと言うお断りになったのに。
断らなかったせいで本気で同居生活をしなくてはならなくなる。面積的に大原のアパートの方が広いので、「かま」を飼ってると言う理由もあるか本城寺が大原のアパートに行く事になった。でもその結論を出す喫茶店ゼットCOFFEE(喫茶ニット)での話をしてる時、本城寺は相撲に例えて言ってたがあれはよく分からん。しかも手に「冷静に!!」と書いてるのにその後の突っ張りの動作をしたら大原に見られたろうに。
ただ、その結論に至る前、同居は難しいから偽装結婚は諦めるしかないかと言う方向になった時に、そりゃ前回あれだけはっきりもうやめましょう、アラスカ行きは自分が引き受けますと本城寺が言ったので、そっちの断り方もあるじゃないかと思ったが、大原は本城寺をアラスカに行かせたくないと言って同居の方向に変わった。思い返せば前回やめましょうの後で、でも二人盛り上がってキスしちゃったんだよね。
この場で決められないと本城寺は決断をする為の旅に出た。どこかと思ったら筑波山じゃないですか。そしてやはり登場する「弁慶の七戻り」。しかし今回この場所は意味があって怖がらずに一歩進む場面だから。
と言う事でいきなり来ました本城寺。プランを携えて。「勇み足防止プラン」
これを作る為に時間がかかった?
行動する前に手をあげよう!
いや、これは鬱陶しい。どう考えても続かない。この後もそうだが本城寺が作ったプランはどれも無理がある。一緒に寝るのがまずからってテントを持ち込む。いやいや、余程広い部屋じゃないとテントは無理がある。あれはでかいよ。
そしてごはんはどうするかと言われてここでも困惑。大原が材料を買いに出かけてる間にかまちゃんにじっと見られて、無心を見せたらかまちゃんからは許可が出ました。
大原の作った料理が美味しい。その秘訣は色々集めたスパイス。趣味で集めるのは良いのだけど一人暮らしだとスパイスはそれ程減らないから時間が経っちゃって劣化するんだよね。
食事が終わって本城寺はまた問題にぶつかった。トイレに行きたい。でもここでは行けない。だからちょっと家に帰りたいと一度帰った。大原も我慢してたんだね。一度離れて、一人暮らしは気楽だったなと思ってしまう二人。
戻ったら戻ったでお風呂どうしますかと言われてまたも固まる本城寺。全然事前に考えてないじゃん。本城寺が固まったのでまずい事言ったかなと大原は銭湯はどうかと勧めた。自分も一緒に行く事にした。
本城寺の方が必然的に時間がかかるけど大原は待っていてくれたのだ。横丁の風呂屋の帰り道は神田川の時代(昭和48年だぞ)からの定番で、一旦一人暮らしは気楽で良かったと思った二人がやはり二人って良いものだと思い直す。
そして愈々寝る時間、何かあるのかなと思った二人で、眠れない大原のスマホに本城寺からメッセージが来た。本城寺も眠れなかったのだ。
そしてそっち行っていいですかと送ろうとする。これは予想してたよ。テントが暑い暑いって言ってたから。
それはともかく、こんなルールで縛られて面倒臭い、だったらいっそ結婚したら、結婚するのに何が問題あるんだと思う大原だが、うーん、結婚ってこんな感じで一人だけのプライベートが無くなるって意味なのでよく考えた方が良いよ。