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夏目友人帳 漆・第6話

雨が降って来た。
夏目は目についた廃駅で雨宿りをする事にした。廃駅、普通だと興味のわく対象となる建物だけど、妖怪モノだとどう考えても妖しげな物を背負っていそうな建物だ。ただ、西村曰く廃線に所々で駅が残っているとの事で、突如出現した駅ではなさそう。
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そして入ってみたら的場が居る。前回の予告で的場がチラと出たのでどうやって関係するのかと思ったらまさかの廃駅で屯する的場と出会うとは。的場に良い感情を持たない夏目は雨が降ってるのに立ち去ろうとしたが、的場は雨が未だ強いから雨宿りして行けと言う。雨が降ってるから駅の中に色、これはこの場では普通の言葉ではあるが、最後に意味を持っていた。

一方で的場が廃駅で一人で屯してるのは謎がある。出て行こうとした夏目に鳥の鳴き声が聞こえた。的場の隣に置いてあるのは鳥籠だが、風呂敷で中を隠してあるのが怪しい。

案の定、中に居るのは鳥ではない。さっき捕まえたたちの悪い妖だそうだ。その言葉に若干の疑問を持った様な顔をした夏目に対して的場はその証拠として依頼先で出されたと言う茶菓子を見せた。まあこんなものわざわざ持ち歩いてないだろうからそうかもしれない。

知り合いの旧家から依頼があった。だが家の中を探っても家の中には何もない。嫌な感じはしたが。ふと外を見たら大きなモチノキ。そこに巣箱が置いてある。そこから鳥の鳴き声。家主によると鳥の鳴き声がするから餌台に毎日餌を与えていたが、一度も姿を見た事が無いと言うのだ。

妖怪の中に鳥の鳴き声を真似て食いつなぎ、その鳴き声によって大妖怪を呼び寄せて家を襲わせておこぼれを頂戴する奴が居ると言うのだ。それか。ニャンコ先生はそう言う妖怪が居ると言う話だけは知っていた。非常にたちの悪い奴ヒトクビだが、その鳥籠からは妖怪の気配ではなく鳥の気配がすると言うのだ。だから的場の言葉を疑ったのだが、実はそのたちの悪さはニャンコ先生をも騙せる程の気配を変える能力だった。

なのにそんな物を一人で確保してここに居るのは何故だとニャンコ先生は言ったところで言葉を途切れさせる。ヒトクビと言う名前も不気味だが。
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そんな時に地鳴りがした。ニャンコ先生、これはまずい奴が来るぞと。だが的場はそれを待っていたのだ。このヒトクビを始末する為に。的場は鳥籠を覆っていた風呂敷を夏目にかけてじっとしてろと言って外に出た。外には大妖怪。恐ろしげな悲鳴が聞こえたがあれは夏目の声じゃないな。そしてヒトクビは始末された。的場は預けたと言うが多分食べられたのではないか。

この廃線跡に小雨の降る日にあの大妖怪が出現する。但し駅舎には入って来ない。駅舎から出てウロウロしていたらあの大妖怪に食われる。だから的場は最初に雨が降ってるから駅舎に居ろと言ったのか。

さて、場面変わって夏目は箱崎邸に来ていた。そこにチラと妖が見える。驚いたところに紅子が入って来た。紅子から相談したい事があると呼ばれた。家の整理に来てるが、家の周りに妙な気配がすると言うのだ。かと言って祓い屋に依頼したくなく、夏目に何とかして貰いたいと言うのだ。

夏目としても以前ここに来た時に箱崎の式の龍から昔おまえと同じ感じの男に会った気がすると言われた。夏目の祖母はあのレイコだが、祖父の素性が分からない。なのでその式が会った男が関係するのかもと、何か知っていたら教えて欲しかった。だが紅子はそう言う話は知らないと言う。

庭で様子を見ていたら何かが割れる音。行ってみたら鏡が割れていた。その鏡に妖が写っていた。すぐに消えたが。何だろうと歩いていたら、今回二度目の的場登場。傘をさしている。まあ昨今は雨が降っていなくとも日射を避ける為に傘をさす事もあるが、ああ言う番傘じゃない。

何故的場がこの家にと思ったら、的場の呪術師が仕損じた奴がこの付近で逃げた。だからどこかに入り込んでいないか話をつけて入ったと言うのだ。

的場の呪術師が強い妖怪を式にしたくて禁術を実行したが、それに逃げられたと言うのだ。禁術で作られた妖。
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禁術で作られた木偶人形は吹っ飛ばせるが、そうではない的場の右目を襲って来る妖怪が居るのでその対応の為に傘を持っていると言う。

ともあれこの家に入り込んだ妖怪を何とかしようと夏目も探し始める。今回は的場一人ではなく的場一門の人間も集まっていた。まあ的場の呪術師がしでかした事だから。その一人の七瀬に声をかけられた。七瀬によると的場の右目を狙う奴は月に一度襲撃して来るものの、失敗したらすぐに消え去る。それでいて妖力が強力でそれと関わっていると的場家の力も増すと言うのだ。ああ、それで退治してないの?

そんな話をしていたら影人形出現。七瀬と追いかけながら既に屋敷の中に仕掛けはしていると言うが、鏡が落ちて割れていたのは計算外。なので七瀬から鏡を欠片でも良いから元の場所にさして欲しいと頼まれて夏目はそちらへ。ニャンコ先生も禁術で作った相手は祓えない相手だと言う。

影人形は誘導されて的場の仕掛けた魔法陣に向かっていたが、あの鏡を戻さないと発動がうまく行かないと夏目は急ぐ。ギリギリで間に合ったが、鏡が間に合わなかったらどうだったんだろう。まあ影人形の方は良いのだが、そこに不気味な声。的場の右目を狙った奴が来たらしい。その黒い妖、的場に騙されて未だ動いていた影人形が競争相手と思い込まされてひとのみにしてしまう。ニャンコ先生でも祓えないと言う禁術の人形を。

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