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パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき・第6話

二つの話が平行進行。

一つはラルマがギルドに乗り込んで来て、ギルド長のミストに合わせろと言う。最初はこれは超一流の冒険者で金になるなと思って応対したアマーストだったがいきなり妙な事を言いだしたのでカエレと言うとラルマがギルドごと燃やそうとしたのでハンザムが対応する。

ラルマはこの街で何が起きてるか言えと言ってもハンザムは全部すっとぼけた。前の話で出て来た、謎の塔、ガラの悪い冒険者が増えた、これらからラルマは迷宮暴走でも企んでいるのではないかと言うが、全部知らぬ存ぜぬで跳ね返すハンザム。

何か企んでいそうではあるけど、かと言ってギルドにとってそれが何か利益になるのだろうか。よくあるボス(この場合はミスト)一人の欲望で動かしてる話なのか。

でもギルドの建物を燃やそうとしたラルマだったら「じゃああの塔が壊れてもギルドは関係ないんだな」とか言って壊してみたら良かったのでは。壊れないかもしれないけど。
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もう一方はラウスト達が受けた迷宮内の転移陣近くに巣食ってしまったフェニックス討伐。

転移陣から奥の方に行ったら天井の高い空間がある。そりゃある程度の大きさがあって飛ぶ魔物ならそう言う場所に居るだろう。逆を言うとそこにしか居られまい。でもそう言う魔物ってどうやって出現するんだ。魔物は自然発生説かい。

フェニックスは縄張り意識が強いので、何かが入って来たらすぐに反応する筈だとラウストが石を投げてみると、はたせるかなフェニックス出現。もうちょっとでかいのかと思ったが、人間より若干大きいかなと言う程度か。そうでないとあの空間に収まらない。

当然ラウストとジークの剣は飛ぶフェニックスには届かない。一方でフェニックスは火球を吐き出す。それはもう最初から分かっていた事なのだからアーミアの遠距離攻撃に頼るしかない。詠唱はしないものの、魔法を念ずるのに時間がかかるのでその間の防衛はジーク達が担当する。

こうしてアーミアの氷の矢がフェニックスの翼に当たって飛行が難しくなったフェニックスは低空飛行を余儀なくされる。それをジークが切ったものの、致命傷とはならなかった。

でもこれならと思った所で、またもマナが集まって来て変異してしまった。何故自分が居る時だけこんな事がと心が折れそうになるアーミア。いや、アーミア以外にライラとジークが居た時にも変異が起きてたのでアーミアが、と言う理由でもあるまい。

すっかり弱気になったアーミアの所を目がけてフェニックスが攻撃して来る。これをジークが受け止めた。何があっても守ると言っただろう。さあ立て、アーミア。

とうとうアーミアが一歩踏み出して自分の力で立ち上がり、先程よりも強力な氷の矢をフェニックスに放ち、弱った所をナルセーナがフェニックスの上から叩き落としてラウストがとどめを刺した。
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何だかんだ言ってナルセーナが強い。最初の方で素手でフェニックスを殴って、言われるまで火が手についていたのに気づかなかったし、ジークやラウストよりも敏捷な為フェニックスの上にまで行ける。

こうしてギルドに戻ってみたらラルマが居た。フェニックスを倒して手に入れた賞金で飲もうぜと言うラルマと一緒に食事となったが、この場でラルマがナルセーナの素性をあっさりバラしてしまった。
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実はアナレストリアト伯爵家の令嬢。その名前を聞いてラウストは思い出した。あの時助けたのがアナレストリアト伯爵家の馬車だった。

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