嘆きの亡霊は引退したい・第6話
サブタイ「指揮は取らずに寝ていたい」は、指揮は執行するものだから普通は「執る」だろうなあ。
クライがサボりたくて押し付けた白狼の巣の調査は黒鉄十字のスヴェンに充てがわれた。まんまとクライにのせられたかと思うスヴェン。
一方シトリースライムがどこかに行ってしまってこれは大変だと思ったクライ、それがポロっと口から出たのを聞き逃さなかったエヴァが情報をくれたのでスラム街の方に向かう。リィズが一緒だけど不安だから適当な理由で一緒に来て貰ったのだろうか。幸いエヴァ情報によるとアイスクリーム屋があるとの事でそこに寄れば良いかと思っていた。
だが、シトリースライムの痕跡は発見出来ない。じゃあリィズの為にアイスクリーム屋へと向かったが、なんとそのアイスクリーム屋、先日のクライとリィズを見張っていたアカシャの塔の奴がやっていたのだ。
何故ここが分かった。完璧な偽装の筈だ。うーん、スラム街にアイスクリーム屋はちょっと違うのでは。ともあれ混乱に陥った男だが、そこにアカシャの塔のノトから頼みとされたソフィアがやって来た。休みを偽装して何とか千変万化をやり過ごしたが、その状況をソフィアが見てた。
探索者協会が気にしていた白狼の巣の調査。上述の通りに黒鉄十字が先に送り込まれた訳だが、ガークはもっと徹底的に調べたかったらしい。それをクライはアークなら何でもやってくれるからとアークを指名したものの、アークは今は居ない。ではその代わりと言う事で調査に行く探索者が集められた。
しかしアークを指名したのは間違いだった。アークの力量に匹敵する探索者を動員するとなると莫大な数の探索者が集められる。
一方アカシャの塔。大廃都区(?)の新たな拠点にしたアイス屋をあっと言う間に見つけられてしまった。完璧な偽装だったのに。いや、だからあんな場所にアイス屋って。しかも知られたのにまた見逃された。
この状況に対してノトはソフィアに意見を求めると、ソフィアは戦いましょうと言う。自分が構築した防衛システムを使えば始まりの足跡を全滅させてしまえば良い。
白狼の巣調査隊が大動員されたが、アークの代わりをこの半分でも大丈夫じゃないと口走ったクライに皆が驚く。あのアークが必要な状況をこの半分で?でもガークが費用を出すならこの数でも行けるのか。ただ、これを見たリィズが自分なら一人でも行けると言い出した。ティノと二人だけで行きたいと言うのでそれはヤバいとリィズには別の役割があると言って誤魔化した。
ただあまりに人数が多い。当然誰かの指揮が必要。と言う事でクライが執れと言われてしまったが、そんなの嫌だ。スヴェンとかどうだろう。スヴェンは先に現地に行ってる。そうか、だったら自分は後から行く事にしてそれまではスヴェンに従っていろと言う事にしよう、うん、うまく切り抜けた。
先行する黒鉄十字、スヴェンの実力だとあの巨大白狼程度ではどうと言う事はない。どうしてここを自分達が調査依頼されたのかと思っていた。その頃、出発するメンバから何か気をつける事があるかと聞かれたクライはそうだなあスライムっぽいのが居たら気をつけた方が良いと忠告してやる。ずっとシトリースライムが気になっているから。
アカシャの塔側は探索者が大動員されて来るのを知る。あの大勢の中に居た赤髪がソフィアだったかな。探索者協会め正面から押し寄せるとは。動揺するアカシャの塔の中でソフィアだけは大丈夫だと言う。ストレンジグリーフの中で今居るのは二人しか居ない。クライとリィズ。いや三人目も居る。あれ?誰?
シトリーも居る。クライが早く帰って来てくれと願っていたシトリーが帰って来たらしいのをソフィアが先に察知したのか。どうもソフィアはシトリーを激しく敵視している様だ。
スライムに関する忠告がスヴェンに飛ぶ。スライム?どう言う事だ。あのクライからわざわざスライムの情報が?白狼の巣を黒鉄十字が調査する意味があるのだろうかと思っていたヘンリク達に対してこの情報は大きな意味を持った。勝手に持った。
スヴェンは全員を緊急事態による一旦外に出す。他のグループも疑問を持っていたが、スライムに気をつけろとかありえない。その彼らにスヴェンは昔話をした。ある日、花見に行く事になったが、その時にクライが一応武器は持って行こうと行ったのだ。花見が出来る様な場所なのに。だがそれは的中した。そこでクライが花見を始めようと言ったその瞬間にそこが宝物殿白亜の花園に変わった。まるで地獄を見る様だった。
千変万化は全てが見えている。
クライはリィズからどんな用事なのと急かされていた所にシトリーが帰って来る。強力な敵が出現しそうだ。勢力を増す前に片付けましょうと。