妻、小学生になる。・第1話
タイトルどおりの事が起きるのだろうとは思ったが、どんな形でそうなるのかなと思っていた。予想してたのは夫婦生活をしてる時に何らかの力で小学生になってしまって、あらどうしましょうなパターンを期待していた。
ちょっと予想していたのと違う。
冒頭、プレゼンが頼りない新島圭介だったけど、それに取引先の女性が助け舟を出してくれる。ああ、成程この二人がくっついてそして妻が小学生になると。そこはまあ予想出来た。
予想どおりにお付き合いして予想どおりに結婚して、そして子供も生まれる。ただ、その場面場面でチラと入る圭介の暗い表情。あれ?これって悲劇が起きるのか。そっちか。そう思っていたらどうも何かの事故によって妻の貴恵は亡くなってしまった。
それからは父子家庭になって、父圭介も娘麻衣も暗い生活を送る。圭介は会社の方でも落ち込んでやる気を失っていたみたいだ。ただ、元の職場の営業部長は未だに圭介の事はみとめていたらしい。
そんな或る日、父娘でコンビニ弁当を食べていた所に小学生の女の子が訪ねて来る。私は貴恵だ。普通は何を言ってるんだと言う事になるが、でも圭介と麻衣の過去を事細かに全部語ってしまっては本物としか思えない。妻がどんな姿だろうと帰って来てくれて涙を流して喜ぶ圭介。
しかし、納得して貰えたら貴恵からは言いたい事があります!何だこの食事は!日頃から食事だけは何があってもちゃんとした物を食べなくちゃならないと言っていたではないか。そうだよね、馴れ初めも貴恵の弁当だったからね。あれをうまいうまいと食べた圭介だった。
なので今後はちゃんとして貰います。週に三日は自分が弁当を作って持って来る。
そこから圭介の会社生活が変わる。打って変わって明るく前向きになる。お昼に弁当を持って来る日もあるし。ただ、それで圭介に声をかける子が居るのだ。守屋好美は弁当仲間が欲しいと言って一緒に食べる様になるが、或る日、圭介が弁当を持って来ない筈の日に弁当を作って来てくれるのだ。気持ちは分かった。だが、男が今迄なかった手作り弁当を持って来てると言う事は、その陰に何かを感じないのか。
その日は守屋の好意を受け取る為に貴恵の弁当を昼には食べず、夕方公園で食べる。そこを貴恵に見られた。何故今ここで食べるんだと言われるが、圭介は正直に全部話すと貴恵が溜息。ただ、圭介が貴恵の事しか考えていないのは分かったので別に怒りはしない。
と言う感じで、純粋ギャグアニメになるかと思ってたのがシリアスな人間関係が混じって来てる。