嘆きの亡霊は引退したい・第2話
アバンはクライが今の状態になってしまう迄の話の一つ。これから俺達は最強のトレジャーハンターになるんだと登録に行った日。クライをほっぽらかしてルークとリィズが殴り込み。困惑のクライがバカが多くてごめんなさいとクライは受付嬢に申請するのだが、申請書には当然パーティ名やシンボルが必要だった。
ここでクライは考える。自分なんぞをリーダーにしたのを間違いだったとみんなに思い知らせよう。と言う事でパーティ名がストレンジ・グリーフ(嘆きの亡霊、タイトルだ)、シンボルは変なドクロマスク。
当然みんなは一度はナニコレな顔をするが、これが狙い目。あー、やっぱり自分にはリーダーの資格なかったなパーティやめようと言い出したら、一転してみんな認めてしまった。
さて、話は前回からの続き。あんな騒動になって償いの為に誰も引き受けないクエストの中でもレベルが低くて出来そうなヤツを選んだが、あれ?どうもこれはティノ一人では重荷ではと即席で前回目立った三人をティノの仲間にする事にした。
ただ、ここで流石にクライの素性は明かされる。あの千変万化のクライ!驚く三人だが、グレッグとルーダは素直に驚くものの、ギルベルトはこんなヤツが千変万化とは認めないとイキる。
だったら勝負して思い知るがよいとティノが相手をする事にした。マスターが出るまでもない。
ティノもレベル4だけど負ける気がしないと装備を全部外して相手してやる事にした。ただ正面きっての勝負だとシーフ対ソードマンでは剣を持ってる、しかもギルベルトの煉獄剣と言う宝具が圧倒的に有利。ところがギルベルト君はバカなので素手の女相手に自分が武器を持てるかと煉獄剣を捨ててしまった。
素手同士だとティノの圧勝。ただ、ギルベルトは意思と根性はあった。這いつくばっても負ける訳にはいかない。それを見たティノから呆れられたが、これを掬い上げてやるからクライは変な人望が生まれるんだな。
ギルベルトの過去を指摘して言う。仲間とレベルが違いすぎて捨てて来たんでしょ。でもうちは見捨てないよ。(正確にはクライが見捨てられなかった) そしてクライは煉獄剣を発動させてその能力を見る。これがまさか後で意味を持つとは。だがここではギルベルトが屈服する行為となる。クライさん、握りもしないでどうやって発動させたんだろうね。あの指輪があるからだろうか。あとからエヴァとの会話で凄く素直な剣だからと言っていたが。
それはそうとして、戻ってから右腕のエヴァさんからは宝具を片っ端から買うからとっくの昔に金が無いと釘を刺された。
宝具は良いなあと愛でていたところで、チャージしていない事に気がついた。マナか何かをチャージしておかないと駄目なのか。そのチャージしてる所で耳寄り情報。白狼の巣の近くでファントム、しかも強いのが出て護衛もろとも商隊がやられてしまった。え?ティノを送り出した所で?さらにはファントムが強くなっていて認定レベル変更される模様。聞いてないよ。だから数日前にレベル5のパーティが行方不明になってしまった。あれ?ひょっとして捜索ってそのレベル5の人達?ティノ達はレベル4なんですけど。
焦るクライ。きっと大丈夫。ギルベルトは煉獄剣持ってるし....あれ?あの時魔力発動させちゃったよ。チャージした?
宝物殿に向かってるティノ達、これはマスターが何もかも読んで我々を送り出した。そう言ってるけど、肝心のクライは今回の件でゲロ吐きそうになっていた。そして思いついた。宝物殿に着く前に引き止めれば良い。その為にはと沢山の宝具を倉庫からほじくり出して追跡の準備をする。
早く行かねばティノ達が強力になったファントムにやられてしまう。その様子をエヴァに見られるが、帝国法に違反にもなるシトリースライムではないかと言われて、そんな事はないよとごまかす。そして飛び立つのだが、飛ぶ為のマント「夜天の暗翼」は人間ミサイル事件まで引き起こした制御不能の宝具だった。まさか知らないで使った?