嘆きの亡霊は引退したい・第4話
駆け出しの頃からクライは宝具集めが好きだった。そう言う素質があったんだな。他の皆と比較して能力が低いから補うと言う以前に。
で、今回のアバンでは当時クライが沢山集めた宝具の陳列。チョコレートしか入らないマジックバッグ。平衡感覚を狂わす腕輪。剣に魅入られて人を斬りたくなる呪いの剣。これが全部あとから役に立つとは。これを付けたリィズとルークが修行してレベルを上げる。マジックバッグは....
さて巨大白狼を倒してそこから離脱したクライ達だが下手に最初に離脱したせいで先頭を歩く事になってしまったクライ。でもどこに進んでるのかさっぱり分からない。シーフのティノかルーダが先を歩けよと思って振り返ると、クライが後ろを気にしてる?と思ったティノとルーダも後ろを見るので、クライからしたら顔を背けられたと思ってしまった。
ギルベルトは流石にどこに進んでるのか不安でクライに聞いてみたが、ティノがまたぞろ妙な読みをしてしまった。マスターがどこに向かってるのか読むのも修行の一つ。そして今出口には向かっていない。何故なら自分はマップを見て頭に記憶してるから。
驚愕のクライ(笑)。
分かれ道でクライは曲がってみるかと向きを変えたら、ティノ達の眼の前に彼らが現れた。そうか、そうだったのか、捜索対象のレベル5の音信不通の冒険者達の所に向かっていたのか!と。
ポーションを飲ませて少し回復させたものの、体力を消耗していて何か補給した方が良い。ここであのマジックバッグ登場!さぁさぁいくらでもあるチョコレート食べてね。
レベル5チームのリーダーのロドルフ・ダヴーにここまでの話を聞いてみた。あそこのボス部屋の巨大白狼は強かったよなと。ところがロドルフはあんなものはレベル5からしたら問題無かった。問題だったのは顔全体を骨で覆った小さいファントム。この宝物殿にこもる白狼達の呪が固まったのだろう。
レベル5が束になってかかっても全く手も足も出ない。あの強さは千剣にも匹敵するのではないか。千剣とは剣聖の弟子に入って剣術を極めた、あの呪いの剣を手にしたのに一応少しは正気を保ったあのルーク。怨念の化身がそこまで強いのならそれを聞きつけたルークがとうに斬りに行ってるだろう。でも千剣程でないにしてもティノでは無理だろう。
どうすると聞かれたクライ、良い事を思いついた。そうだ、そんな強いのと出くわしたら大変だから早く脱出しよう。そして今回のリーダーはティノだからティノが先導して脱出をやりなさい。
しかしそれを飲んだティノは、脚も治った事だし今度はちゃんと走れる。え?ティノに走られたらクライは追いつけない。救助した人達が居るのだから走るのはやめようと説得。
出口迄あと少し。なのに出て来た。巨大白狼、そして怨念の化身。セーフリングの数もあと少し。あれ?もしかして詰んだ?
ティノですら怯える強さの気配。その前にクライが立ってくれた。ナイトハイカーを使えばティノだけは抱えて逃げられるだろう。そして怨念の化身が出現した。全員が恐怖に震える。だが、怨念の化身だけでも恐怖なのに、その後ろからさらに一人。これを見てティノが今迄になく震えた。何でもしますから助けて下さい。
後ろから来たのはリィズ。一撃で怨念の化身を蹴り飛ばす。
クライと、そしてティノはリィズだと分かった。だが他の連中は誰だと言うので、これを聞いたリィズが怒る。まさかストレンジ・グリーフのリィズを知らない人間が居るとは。さらに怒ったのはティノがクエストに向かったのをクライが心配して追いかけた事。自分の弟子がその程度の事も出来ないのか、こんなゴミ(怨念の化身)の掃除も出来ないのか。ギルベルトはティノはと言いかけたがそれを吹っ飛ばす。これ死んだ?
ここからリィズによるティノへの地獄の責め。クライが何とかそれをとりなす。ティノもよくやってくれたし、リィズも手加減出来る様になったね。ギルベルトが死にかけてるのが手加減。寸止め。
そこに立ち直った怨念の化身と巨大白狼が向かって来た。あのバルカン砲持ってる巨大白狼が。これらを見てナメられるとは不快だとさっきのストレンジ・グリーフの仮面を再装着してバルカン砲に向かう。
ああ、これはバルカン砲の弾を全部手で受けて最後にパラパラパラとこぼして見せるのかなと思ったら、足元に方形で並べたよ(笑)。
これ、例え弾が止まっていたとしてもこれだけ並べるの面倒すぎるだろ。
リィズ、こんな止まってる武器相手にビビってたのかとティノを叱って、こんなのは頭からかち割ればよいと巨大白狼の頭上から蹴りおろして真っ二つに。
そして千剣に匹敵するのではとレベル5から言われた怨念の化身の剣など指先で止めてふっ飛ばした。ティノを叱りながら怨念の化身を叩き潰す。ティノおまえには時間が無いんだもっと死ぬ気でやらなければ追いつく事も出来ない。泣き出すティノ。
これで今回のクエストは全部終了。
あのギルベルトとルーダとグレッグの闇鍋もパーティ解消。特にギルベルトは今までの自分を反省した。煉獄剣はクライに渡して自分は頭を下げて元のパーティに戻ってみんなと修行しなおす。これは随分良い影響を与えたものだ。そしてクライにまた宝具が増えたな。
でもギルベルトがリィズみたいになりたいと言うと、ティノが言下に否定。あれは無理。何しろストレンジ・グリーフのあの仮面はクライが発注ミスをして(ああああ、OPの途中で発注書は大事って言ってたのこれか)目の部分に穴を開けなかった。つまり目では見えてないのだ。それであれなのだ。ストレンジ・グリーフのメンバ以外には無理。