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夏目友人帳 漆・第4話

今回は古本屋の話。良いよね古本屋。何かありそうな感じで。

北本の家に行く途中で古本屋さんがあった。もうその様子だけで入りたくなる古本屋。北本によると昔は父親と入ったものだが、何年も閉店していたのでもう閉業したのかと思っていた。それが再開してる。と言う事で中へ。おばあさんが一人で店番をしていた。外からは分からない結構大きな古本屋だった。
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夏目と北本は別々に本を漁っていると夏目は何かの気配を感じた。一方で北本は本の中に何かを見たらしい。夏目は悪い気配で北本にもう行こうと促す。ニャンコ先生、変なものには関わらぬのが一番と言う。

北本にとっては帰り道だから翌日も古本屋が開いていたら寄りたくなるのは当然。そしてまた本をめくっていたら何かがある。その時に声をかけてくるセーラー服女子ありけり。
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夏目は西村から北本が最近変だと言われた。どう変なのか。居るけど居ないみたいな感覚がすると言うのだ。北本に何か起きてるのか。心配になって北本をつけてみるとまた古本屋に入る。そりゃ帰り道に古本屋があったら余程急いでない限りは絶対入るよね。

北本はそこまでかどうか分からないが、小さい頃の思い出があるから何となく入る。父親と一緒にここに来てた。その時に父親が何となく欲しそうに見ていた本があったからその本がまた無いかなと。うーん、年月が経ちすぎてるけど古本屋ならあるかも。

それはおいておいて、北本は変な現象の事を話してくれる。本の間に落書きみたいな紙が挟まっているのがあるのだそうだ。そう言う本が他にも五六冊以上ある。そうなると前の持ち主が挟んでいたと言うのでは無くなりそう。あれを見ると凄い嫌な気分になる。北本が見せようとしたが、その前に夏目が気配を察知してある本を(「フラスコの...」)取り出すと、その中にも入っている。

これは妖文字。じっと見ていると読める。
「した」
下を見ろとか、そんな文章の一部かと思ったが、違った。

ただすかさずニャンコ先生がその本を夏目の手から落とさせた。ニャンコ先生が反応してるのを見たらヤバい文字らしい。そしてそこに彼のセーラー服女子登場。何故また来たのか。この店は危険だから来るな。

帰ってからニャンコ先生の意見を聞く。あのセーラー服女子は妖者だな。北本にも見えて会話していたが、あの店内が妖の世界と繋がっているからではないかと言う。境界になっている。あの紙片はおそらく呪詛。

その晩、夏目は悪夢を見た。舌を頂戴と迫る妖。したって舌か。

これはただ事ではない。しかも北本が完全に巻き込まれたから黙ってはいられない。なので夏目はまた古本屋へ。するとセーラー服女子が何故また来たのかと迫る。今度は君は妖だろうと指摘したらそれが分かるのならとセーラー服女子は事情を話した。自分はこの店を守る者。あの紙片の呪術をやってる奴を再び書物に封印せむとしている。

夏目がその紙片のある本を見せるとセーラー服女子はまさにこれはあいつの呪詛。この店にはでいと言う悪鬼が封印されていた本があったが、店を再開する時にそれが解かれてしまった。そして自分の事も話す。セーラー服女子の名はカエダ。やはり別の書に宿っていて店主が寝ている時だけ店を守る為に出てこられる。

悪鬼は紙片に書いてある身体の一部を奪う呪詛をしている。夏目は舌だったがニャンコ先生曰く臓物と言うのもあるだろう。いや、それは大変。

と言う事で呪詛の紙片は回収してしまおうと夏目も手伝う事にしたが、なかなかに難航。ある日の夕食に夏目が大根おろしに醤油をかけすぎていたが、あれはボーッとしたからなのか、或いは舌の味覚を抜かれて行っていてかけずにはいられなかったのか。味覚の力を失うと味付けを濃くするからね。

夏目は呪詛の紙片を除去する使命でこの古本屋に来ていたが、北本は色々惹かれて来てるみたいだ。そしてカエダと何度も言葉を交わしてなんとも言えぬ雰囲気が出来ている。カエダは一度本など読まぬと言ったけど、北本はそんなカエダにミステリーを読んで貰おうと本を持って来た。

そんな事を繰り返してると北本の身体が弱って来てる。しかしそれは逆に妖に力が戻って来てるから気配を感じられる。そしてとうとう夏目がでいを発見。夏目が束縛したらニャンコ先生=斑がでいをその場にとどめてカエダが本の中へ封印。すると呪詛の紙片が飛び出して散るのだが、そんなにあったの?

ともあれこれで夏目の舌も北本の身体も元通り。お役目を終えたカエダ、でいを封じるのに力も使って消えつつあった。
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ミステリーは北本に返しておいてくれ、本など読まぬと言ったが、でも北本が手にした本の栞の位置は動いていた。読んでくれたのだ。

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