ひとりぼっちの異世界攻略・第1話
クラスまるごと異世界に転移されました。ただ、普段からクラスでもひとりぼっちだった遥は転移の魔法陣が出現した時に一人なんとか外に出ようとしたせいで転移する時にもやはりぼっちだった。
ただ、逃げようと努力したのがまずかった。そのせいで転移するのが一番最後になり、転移のお約束の管理者みたいな神様みたいなヤツが用意したギフトは先に転移したクラスメイトが良い能力をほとんどかっさらってしまっていて、ゴミの様なスキルしか残っていなかった。
いや「健康」は一番大事だぞ。
仮におっさんが転移する場合は健康を持ってないと転移先で薬が手に入らなくてすぐに死んじゃうかもしれない。
村人Aセットをバカにした遥だったが、これが転移先で予想外に役に立った。
それ以外のダイスとかコンタクトとかもなかなか役に立つ。こうして地道に拠点を作って、ゴブリンをちょっとづつ倒してレベルを上げていく。
ある日、ウサギを確保した時に気配察知が発動。魔物?と思ったらクラスの中の不良グループだった。関わりたくないので隠れた。ただ、不良グループが居ると言う事はそう遠くない場所に他のグループも居るのではないかと千里眼で見通してみたら、いるいる。
居るんだけど、他のグループって転移した時の状態のまんまな感じだ。村人Aセットが無いと服とか元のままなのだろうが、でもウロウロしてる様子がまるでついさっき転移したばかりの雰囲気でこの何日かを一体どうやって過ごしていたんだ。ちょっとはここの世界で生き延びる工作とかしなかったのか。
ともあれ、遥は他のクラスメイトが見えたが、ぼっちのままで行く事にした。