ネガポジアングラー・第1話
途中で語られた内容から推測すると佐々木常宏はうっかりお金を借りて利息がどんどん膨らんで返せなくなってみるみるうちに転落人生。
もう死んでもいいやみたいな状態になったら病気の方からやって来た。医者からは余命2年だと言われる。
完全に投げやり状態の所に借金取りに追い立てられるものの、ふと気がついた。余命2年だったら借金に借金を重ねて死んで踏み倒せばよいのではと。しかし借金取りの方は今まさに佐々木を追いかけて来る。そして佐々木は逃げた先でうっかり海にドボン。
あ、これで死んだと思った佐々木だったが、思ってもいなかった状態で助けられた。彼らは船で釣りに行く途中、そのドボンを見かけたので急いで近寄って佐々木を引き上げたのだそうだ。
はあそうですか、ありがとうございますと帰ろうとした佐々木だったものの、ここは沖合の防波堤。始まる時に釣りの時の注意が出ていたので何かと思ったらこれか。沖合の防波堤なので自力では帰れない。助けて貰った連中が船で帰るのに乗せて貰うしかない。だからボーッとしていたら鮎川ハナに釣り竿を差し出されて釣りをやってみろと言われた。
最初は断っていたけど、仕方なく初めて、当然最初は釣れなかったが、一匹連れた次に大物がかかってくる。これは惜しくも逃がしてしまったが、釣りの楽しさがちょっと分かった佐々木だった。
そして夜が明けて陸に戻って車で送って貰ったら、佐々木のアパートは取り壊された後。
いや、そうはならんやろ。一晩だぞ。夜中に解体作業なんてしないだろうに。
ともかく居場所を失った佐々木がこの後は釣り仲間と、あのコンビニでバイトしながら生きて行く事になるのだろうが、医者の宣告が誤診でないと余命が2年しかないよ。