歴史に残る悪女になるぞ・第1話
あれ、予想していたのとちょっと違う。
冒頭は分かる。そう、悪役系が好きになる層は一定程度居る。私もブラック魔王が好きだったしデスラー総統が好きだった。
そんな感じで乙女ゲームの悪役令嬢が好きだった主人公がものの見事にその乙女ゲームの悪役令嬢に転生した。何が原因だったのかは全く語られず、ある日突然ウィリアムズ・アリシア(7歳)に生まれ変わったのだ。この作品、その以前の人格がどうなったのかも全く無視。ところで名前がアリシアなので、この世界は日本などのアジア系と同じに姓が先で名が後。
アリシアさん、憧れの悪役令嬢に生まれ変わったので張り切って目指す悪女。歴史に残る悪女になってみせる。
ところがこの先の目指し方が思っていたのと違うのだ。立派な悪女になる為に身体や知識を研鑽する。そのせいでゲーム上での攻略対象(ヒロインから見て)から注目される様になるのだ。
その噂がとうとう国王に迄届いて(まあ五大貴族の令嬢なので)、黄色の家に遊びに行った時に国王がわざわざ出向いてアリシアに色々国のあり方について下問する。それに見事に答えたので感心する国王。
ただ、物語はゲームの様にメインヒロインが登場して来る。金色の薔薇が咲いた子が見つかった。それこそが青い薔薇を咲かせた王子と結婚する事になる。それで国が救われる。このメインヒロイン、アリシアに対してどんな立ち位置になるのか。