魔法使いになれなかった女の子の話・第1話
クルミ=ミライは幼い頃に流星群を見たいと願っておまじないを書いたものの、願いは届かずその夜は雨に。しかし、そこに一人の魔法少女、あ、いや魔法使いが出現して空を覆う雨雲をかき消して星空を見せてくれた。その魔法使いはクルミが書いたおまじないの紙を見て何かを思ったのか小さい手帳をくれた。
それ以来、クルミは魔法使いになる為に懸命に勉強した。そしてある時、とうとう模試でトップを奪う。普通ならこれで魔法学校入学は間違いなしと思われたが、何故か魔法科には落ちてしまう。
失意のクルミを支える友人のマキ=クミール。クルミはマキと一緒にレットラン魔法学校の普通科に入学した。しかし普通科は普通科で個性的な生徒が多い。入学式の前に遭遇したお嬢様のユズ=エーデルも普通科だった。ただ、あの模試の順位表の中でユズは5位だったのだ。後から見たらもう一人4位も普通科に来てる。上位5人のうち3人が魔法科でなく普通科と言うのはこれまた奇縁。
レットラン入学歓迎の為の上級生による魔法のデモンストレーションが行われた。あれ?魔法使うのにクルミの持ってる手帳と同じ様なのを使って魔法を発動してる。あれで魔法を組み立てるのだそうだ。電卓みたいな形のヤツで。ただ、マキは気がついた。あれが魔法科に与えられる生徒手帳ならばクルミが持ってる手帳は他の人には見せない方が良い。これは賢い選択。
しかしトランが魔法を発動した後、さっきからチラチラ登場していた犬が地面を掘ったら大きな光が出現。そして炎の魔法は魔獣と化す。ノーザン先生はトランに手帳を閉じろと命令。一旦は手帳を閉じたものの、トランはキャンセル魔法を発動したものの、それも効かない。これは大惨事になるぞ。
ここにちっこい魔法使いっぽい子登場。ペンをステッキに変えて魔法陣を描いて魔獣を消し飛ばした。この声、冒頭で出ていた魔法使いの堀江由衣さんだよね。
犬は曰くありげな少年に戻った。
そしてクルミを知ってる風なのだ。
さて、普通科の一組に担任教師が決まりました。優秀な国家魔法師だそうだ。そしてやって来たのは期待どおりにあのちっこい魔法使い。ちっこいままだな。アバンでは大きくなってたのに。
担任はミナミ=スズキ。普通科の生徒手帳を配った後で教科の説明。みんなには魔法使いになって貰います。普通科なのに。