嘆きの亡霊は引退したい・第1話
幼馴染達が俺達で最高のハンターになるぜ!と誓った日々。これは多分駄目になるだろうなと思ったが、この後思っていたのとはかなり違う方向になっていた。
時は経て帝都有数のクラン「始まりの足跡」の中のパーティメンバー募集の列にならぶ若い男ありけり。ああひょっとしたらあの幼馴染の中で彼だけがうまく行かなくて何とか食いつなぐ為にどこかのパーティに入ろうとしてるのかなとこの時点では思った。
並んでいるうちにちょっとした諍いに巻き込まれたが、クランの人間にこんな所で騒動を起こすなと言われてこの場は収まる。
入ってみたら顔がキラキラ輝く強そうなパーティとか、誰も来てないパーティとかがあったが、ここでまたぞろ一騒動起こす輩が居た。折角来てやったのに最強パーティの責任者はどこだと怒鳴る、いかにも身の程知らずな男ギルベルト。こいつとティノの喧嘩になるのだが、ティノが主人公のクライを発見してそちらへ行ってしまってギルベルトは自爆。
と言う事で、あの幼馴染グループの中で彼クライが実はこそこそとフードを被ってクランに来ていたのだ。寝坊して着替えが出来なかったからと弁明するものの、誰も信じない。そしてクライこそがこのクラン始まりの足跡の中でも最高のパーティの嘆きの亡霊のリーダーなのだ。ただ、彼に言わせれば幼馴染と一緒に活動を始めたけど他の連中はメキメキと力を伸ばしたのに自分は全くだったから抜けようとしたのを他の連中が口が利くクライをリーダーにしようぜと祭り上げてしまった。
アークに新メンバーを迫られたクライ、苦し紛れに自分の指輪が取れた者と放り投げた事で、この場は大変な乱闘騒ぎとなってしまった。
これが探索者協会に知られて呼び出されたクライはガークに平身低頭で謝る。その結果、罰ゲームとしてギルドで誰も依頼を受けない割の合わないクエストをやれと言われ、適当に楽に出来そうなのを選んだが、これをティノに丸投げ。しかし実は一人では到底出来ないクエストだったと判明してクライは思いついた他のハンターをティノに任せるのだった。思いついた三人ってアレだよね。
どうも転スラの勇者マサユキが陰の実力者のシャドウやってるみたいな話だな。
クライのふざけたキャラはまあ良し。