転生したらスライムだった件 第3期・第71話
開国祭も愈々最終日。今シリーズで延々と準備して来たテンペストのダンジョンのお披露目。当然ダンジョンなので会場からは入口しか見えないが、ここは犠牲者と言うかお試しに挑戦する三組のパーティが中に入ってその様子を魔力投影されて見物出来ると言う趣向。ところがその三組に割り込んで来たヤツが居る。誰だっけ、こいつ。リムル様に暴言をとシオンとディアブロがいきり立つが、まあ良いよとリムルが止める。
ダンジョンに入る前に興行主からのお知らせ。このダンジョンに潜る前に、基本アイテムセットの購入をお勧めする。特にその中の腕輪。これさえあればダンジョンの中であれば死んでも生き返って戻って来られる。そう言うダンジョン、最近多いよね。ダンジョン飯もそうだったし。
しかしそれを証明してみろとさっきのガイがミョルマイルに斬り掛かった。あーあ、コイツはこれで懲罰要員決定だな。謳い文句どおりにミョルマイルは復活。これならこのダンジョンは安心だ。
と言う事で四組がダンジョンに入って行った。どう見ても道化役にしか見えないチーム轟雷は、地図すら作らずに第一階層をうろつきまわる。このままだといつまで経っても先に行けない筈なのに、落とし穴があった。これのおかげで次の階層に進めちゃう。ただ、これを見てリムルはラミリスを問い詰めた。序盤の階層は広いんだからこんなもの勝手に作るなと。
落とし穴は他のパーティも活用した。勇者マサユキのパーティもこれで先へ。エレンのパーティもトラップを回避して順調に進むが、どうもおかしい。トラップが全部分かってる風だ。嫌な予感がしてリムルがラミリスを問い詰めると、エレンが手土産を持ってやって来た時にペラペラ喋ってしまったのだ。これ、買収されたと言うより、まんまと罠にはめられたな。
おかげでエレンのパーティはポーションなどを集めて愈々目的の場所エリアボスへ。金の宝箱を見つけてテンペストソードを回収してダンジョンから帰還。凄く損をした気持ちになったリムルではあるが、これはこれで宣伝になったみたいだから良しとしよう。
マサユキのパーティは第10階層のボスモンスターの部屋に到着。マサユキはアレだけどパーティメンバーは強いから素手で魔物を倒しちゃったよ。と言う事で金の宝箱で短剣を手に入れて帰還。
そこに遅れてガイがやって来た。随分宝箱を漁ったけど全部銀の宝箱ばかりだった。。今度こそ金の宝箱だなと思ったものの、ついさっきマサユキ達が魔物を倒したので復活には30分かかる。これではタイムリミットに間に合わない。いいからとっとと出せと言うガイに監視のドライアドがルール違反者の烙印を押して死亡帰還とさせた。ルール違反者の見せしめにされたな。ダンジョン内で仲間殺しみたいなルール違反者に管理側は厳しいよ。
こうして冒険者達へのダンジョンお披露目は終わって最終夜の宴へ。散々飲んで食って、そして翌日には納品した商人達への支払いが待っているのです。