転生したらスライムだった件 第3期・第70話
前回派手に武闘大会をやっていたので、金貨の件はどうなった?と思っていたが、ちゃんと継続していた。テンペストには高額金貨の蓄えはあるが、今回の開国祭の様な沢山の小売商人が品物を納入するのに使う小額金貨は蓄えが無い。ドワーフが鋳造する金貨との事で、ドワルゴンが協力してくれる事になった。ドワルゴンの提供数は千数百枚程度。さて残りは?
と思った所にサリオン皇帝エルメシア登場。その話、朕が引き受けよう。但し今後こんな面白い事をする時は必ず声をかけよと。
ところで今回の件は多分黒幕が居る。相手を従えるには何も武力ばかりではない。商人に取り立てを煽って、支払いの出来ないテンペストの信用を落とし、困ってる時に小額金貨を貸して恩を売る。これを企んだのは西方連合の裏方ではないか。
成程、人間のやりそうな小賢しい手ですねと笑うディアブロ。
エルメシアはそこ迄は和やかに話していたが、最後にリムルに聞いておきたい事があると覇気を吹き出しながら迫って来た。リムルもそれに応えるのだが、エルメシアが言いたいのはディアブロの事だ。そいつをどうするつもりか。でもリムルからしたらよく仕事をしてくれるデーモンとしかずっと見てなかった。エルメシアは、もしそいつが暴走したらどうするつもりかと問うが、リムルはそんな訳でシオンがいつも暴走しそうになるのと同列に思ってしまっていて、そうならない様に自分が止めるよとあっさり答える。それを聞いてエルメシアはあっけにとられたと言うか、成程その覚悟や良しと見做して、そんな事があったら自分も協力しようと言ってくれた。
あ、ずっと、ディアブロさんってヤバいヤツだよね?とは思っていたものの、ずーっとリムルに忠実だったのですっかり油断してたけど、やはりヤバいヤツなんだ。
そんなこんなでエルメシアはリムルの事が気に入ってサリオンとテンペストの友好条約を結ぶ様にグリムワルトに指示した。
金貨の件は片付いて、翌日は武闘大会決勝戦。勇者マサユキ対ゴプタ君。マサユキ今度はどう切り抜けるか。ゴプタの方は新たに獲得したスキルを初めて使う事にした。何しろ勇者相手の決勝戦だから。
それは召喚した相手と合体するスキル。ランガを召喚したので猛獣の様な姿になった。悪役が最後の姿としてこんな感じになると完全に負けフラグなのだが、こっちもこっちで負けフラグが立ったと思う。でもミリムにはウケて、カッコイイのだと大興奮。
こんなの相手に出来ないと棒立ちのマサユキだったが、フラグどおりにゴプタランガが突進してマサユキの隣を駆け抜けて自滅してしまう。未だちゃんと動きを制御出来なかったのだ。これにはミリム様もお怒りで、試合後にゴプタとランガはミリムのダンジョンで鍛え直される事になる。
結果的にマサユキの勝利になりそうな所、マサユキは勝利をゴプタに譲る。だって勝ったら魔王と対決なのだから。そのマサユキの言葉に民衆はまたも勝手に解釈して勇者マサユキを称える。
どーなってんのと思うリムルに智慧之王(旧大賢者)が解説。そりゃ敵にしたくない相手だなと、マサユキをお昼に招待した。リムルからしたらマサユキも日本からの転生者と分かっていたので、お昼には日本料理。いや、日本人でもそう言うの食べれない人が居るんですが。
ともかくマサユキは久々の日本料理に満足してリムルが日本文化も移植してると言うのも知り、今後はリムルに従うよと言う事になった。
世論操作の出来る味方が増えたね。