ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで・第11話
突如出現した大口の魔物の絶叫によって他の魔物が一斉に向かって来る。あまりに大量。イヴは自分の責任だから自分が囮になると言う。言っても聞かなそうなので、よくあるよし任せた但し死ぬなよ、なんて決まり切ったセリフを灯河は言わない。
合理的に一番良い方法を考える。まずイヴが居なければ禁忌の魔女に会うのは難しい。探すのも困難だし、イヴが居なければ会ってもくれないかもしれない。だからイヴがここで囮になるのは旅の目的とは合致しない。
そして生存確認は灯河とピギ丸とスレイで囮になる方が遥かに高い。逃げ切れる可能性もある。
ならばセラスとイヴとリズを匿って灯河が囮になるのが合理的だ。
うん、一つずっと疑問なのだが、禁忌の魔女の方に行くにはあの狭苦しい道を行くしかないらしいので、そこを進んだらどうなのか。狭いから大量の魔物が一度に襲いかかって来る事は出来ないのではないか。最初に襲って来た魔物の死骸で道が潰れたらそれ以上は来ないのではないか。そこが全く理解出来ないまま話は進む。
スレイに跨って灯河は駆け抜けた。仮面に付けた何かで雄叫びを上げると魔物達は全部そちらに向かって行った。
その頃、召喚勇者達の所にも魔物が大量に来ていた。まあ片付けてはいたが、魔物達の進軍は召喚勇者達ではないのでただの障害物扱い。それでも潰されそうな者は出て来る。狼狽して逃げた加納(?EDのキャストにそれらしい名前が無い)を小鳩が助けに行くが、魔物が小鳩の方に向いたのをこれ幸いと加納は見捨てて逃げてしまった。いやあ、このゲスな集団の性格がよく出てる。
ゲスな展開はさらに進む。安のグループで二人が戦死。十河がA級のあなたが助けなかったのかと責めると安はキレた。まあ安の言い分もちょっとは分からないでもない。そもそも安が何もしなかったのか分からないのに十河は強いあなたが何故守らなかったのかと責めるのだ。安のキレっぷりが雑魚すぎて桐原が見苦しいと介入して来るが。
ともかく召喚勇者達はバラバラだな。
セラス達が隠れていたが、イヴは灯河のバックアップに出ると言う。灯河に何かあった場合の救出に出ると。
スレイで逃げ回る灯河。スレイ、速そうなんだけど魔物はよくも追いついて来るな。特に人面種がバーサクを放つ触手を回避出来るし。
人面種ではない方はバーサクが効いて同士討ちをするが、それでもMPはどんどん減る。ならば人面種を倒してレベルアップするしかない。レベルアップの為には一定の距離に近づいて倒さねばならない。逃げながら機会を狙って脚が止まった人面種を倒したら期待どおりにレベルアップ。
これを繰り返して乱戦を切り抜ける灯河。
その頃、召喚勇者達とイヴとの接触が起きた。あの小鳩は生き残っていた。それをイヴが発見し、しかも小鳩にリズの面影を見てしまって不用意に近づいた。そこに小鳩を探しに来た高雄樹に狙われた。この先を考えるとイヴが死ぬとは思えないが..