異世界失格・第12話・最終回
ドリッテン聖堂に攻め込んで来たユリコ、そして老婆となっていたヒカリ。この二人の転移者を救ったセンセー。
これはイーシャによってミラー枢機卿に報告され、そしてミラー枢機卿から教皇に報告される。教皇の声が子安さんで、これは教皇が胡散臭くなってしまった。センセーの能力に喜ぶが、自分の為に利用しようと言う姿勢だけなのでは。
ドワーフ王国の方は相変わらず憂鬱の堕天使センゴクの下のリザードマンが攻めて来ていたがドワーフは尽く退けていた。
ドリッテン聖堂の方は後始末の最中。ユリコに関しては何も出来なかったヴォルフではあるが、まあ後始末は仕切らねば。だがそこに新たな客人たるセンゴクが襲来。なので、今度こそ出番だと思ったヴォルフだが、センゴクの鎧には魔法が全く効かない。またも役に立たないヴォルフさん。
ともあれそんな事を言ってる場合ではなくて、直接攻撃も効かない。タマ、今にもセンゴクに斬られそうになったが、それを防いだのがニア。ニアの剣がセンゴクの剣を砕いたぞ。あの剣、なんだったっけ。あとで親父の形見の剣だと言っていたが。
ドワーフの王国にラスボスのさっちゃんがやって来たぞ。その頃メロスが雌メロスに求愛していたけど、まあやはり駄目。どれだけ思っても報われない恋もあると言うセンセーが、そのさっちゃんと邂逅。
探し求めていたさっちゃんだが、これで一緒に心中出来ると手を取るセンセーだが、しかしその手をさっちゃんは離す。暫く会わないうちにセンセーの目に光が宿り生き生きしている。そこにやって来たアネット達。
これを見たさっちゃんは、センセーが死ぬ以上の事を見つけたのですね、今のセンセーとは一緒に居られませんと去ってしまった。センセー大ショック。
アネットやタマ達の強力な装備を作ってくれたのはドワーフの鍛冶ギルド頭領のロドス。彼がセンセーの動く棺桶も作ったの?そりゃ大変だったな。そしてこのロドスにニアはセンゴクの剣を打ち砕いた剣を見せる。ロドス、これはと思ったらしい。今のニアには過ぎた物だが、それに見合う剣士になれば良いと言ってくれた。
失意のセンセー、棺桶車を動かして走り出す。慌ててアネット達が追跡するが、速度が違うぞ。
見失った上に、現在地も分からなくなった。そこにRPGっぽい案内をしてくれる村人登場。ヘルトの村と言って魔王退治をした勇者が最後に立ち寄った村だそうだ。だから勇者の像もある。なんか、ドラゴンから逃げてるみたいなポーズだけど、変な棺桶に乗ったヤツがぶつかって像の向きを変えてしまったと言うのだ。見事に足取りが掴めたな。
そして彼は祠に入ってしまった。すぐに後を追わねばと言うアネット達だが、村人はそんな必要は無いと言う。祠の洞窟は妖精王オランジェが住まう禁則地に繋がっている。しかしそこには試練が待ち構えていて、勇者でもなければそこは突破出来ない。早晩戻って来るだろうと。
しかしそんな試練、暴走棺桶のセンセーを止める事など出来ない。
こうしてセンセーはオランジェに到達してしまった。そこには巨大な妖精王。そしてそれに従う双子の妖精ソルルとエルル。妖精王オヴェーリス、でかすぎて胸の上にセンセーは乗っかってる。
妖精王は辿り着いた者に加護を与える。それはこの世界を救う為の物。その上でオヴェーリスは問う。世界を救済するのに必要な物は何か。人を信じる心か。絶対的な力か。センセーにそんな事を聞いたって、期待通りの答えをする訳がないじゃないか。
今の気持ちを吐露するセンセー。信じていた人が僕のもとを去ったので今度こそ絶対死にたい。
ソルルとエルルはこりゃ駄目だと思ったが、オヴェーリスは違った。エッシェの加護も受けた男ではないか。どこでだっけ?とちょっと過去を漁ってみたら、ああそうか、村で転移者から守っていた世界樹の精か。センセーが救った子だ。
オヴェーリスはこの男ならひょっとしてと思う。あの勇者は結果的にこの世界は救えなかった。転移者が魔王を倒したがその代わりに今度は好き勝手をやっている。この地を統治するつもりのヘルゼーエンは転移者を引き込んだ元凶。これを鎮めるのは型にはまらぬこの男ではあるまいか。
オヴェーリスはセンセーに笛を与える。困難に遭った時はこれを吹くが良い。我ら妖精が助けるであろう。うーん、こんな笛貰ってもセンセーは困難の克服の為に吹くとかしないのでは?とこの時は思った。
そう言われてセンセーは戻る訳だが、その戻り方、酷い。あの像の所に墜落して来た。村人から勇者像を何とかしろと迫られ笛を吹くセンセー。ああそうか、こう言う「面倒くさい」事に使うのか。笛で呼び出されたソルル、頑張って像を直しておけと。
こうしてセンセー達の旅は続く。
異世界失格、始まる前に思ったのよりずっと面白かった。
終わってないので二期があったら歓迎したい。