転生貴族、鑑定スキルで成り上がる(第2期)・第13話
完全に一期からの続き。
ミーシアン州の総督が殺され長男と次男で後継者争いをしていた。アルスは長男のクラン派に属していた。
クラン派の軍議に へ向かう。到着したら他の郡長達から何だこいつらはと言う目で見られるいつもの洗礼。そしてそんな目で見られているアルスにルメイルとか、果ては頭目のクランから声をかけられて周囲が「え?」となるのもお約束。
アルスの後ろに居るミレーユが物議を醸すが、相手側バサマーク側に親族(トーマス・グランジオン)が居るからあちらに通じるかもしれないと言われるけど、そもそも前の総督の参謀だったのだからそれを今更言っても仕方ないだろ。そしてダメ押しはクランが私は信じると言うのでこの場はそれでおしまい。
さて軍議。現在どちらがどうとは形勢が決まっていないが、バサマーク側には優秀な指揮官が居るので中立派貴族がバサマーク側に加わっている流れがある。これがこのまま続いたら形勢は不利になる。
そこで決着をつける戦略を出して欲しいとの今回の軍議。と言う事でクランに近い場所に座っていた男が東の大都市ベルツドを陥落させてはどうかと提案した。そこも三大都市の一つでここを陥落させる力を示したら中立派貴族もこちらに向かうだろうと。会議の場はこの意見に賛同する空気が満ちた。そしてお約束の「そんなもの駄目だ」のカウンターパンチがミレーユ(これを聞いたミレーユなど笑い出しそうでプルプル震えてる)から出される。アルスがはっきり言っていいよと言ったのではっきりとこのバカどもめな感じでその作戦の欠点を指摘する。
主力をそちらに割いたらこれを機にバサマークはセンプラーを陥落する為に一気に攻めて来る。それで慌ててベルツドに向かった兵を引き戻したらセンプラーが陥落した事実と、ベルツドをおとせなかった事実だけが残り、これを見た中立派貴族はますますバサマーク側に付くだろう。
クランもそう思った。だが、それは採らないとしてじゃあどうしたら良いか。そう言われてミレーユはロセルを指名した。当然一同はそんな子供が何を言えるかと言う、これまたお約束の空気。
ロセルの軍略はこうだった。こちらがベルツドを攻めても、バサマーク側がうかつに動いたら背後を突かれると思わせればアルカンテスから動けまい。そう思わせるには北側の州のパラダイル州を味方にしたら良い。それはそうかもしれいが、どうやってパラダイル州を味方にするのか。
パラダイル州は皇帝に忠誠を誓っている。独立の動きのあるミーシアンの味方にはなるまい。それを動かすには皇帝に仲介を頼もう。え?皇帝が?
そもそも各州の群雄割拠の趨勢が出たのは中央の腐敗が進んで統制が出来なくなって来たから。若い皇帝の周りに居る群臣が腐敗の温床だが、腐敗してるならしてるで金で動く可能性がある。そこを突く。
なるほど、それで行こうと言うクラン。そしてそれをやるのはアルス、おまえだ。お前の部下が考えたんだから。
と言う事で、中央との交渉を始める事になったが、交渉が出来る人選は?そう言うのが出来るのは普段ならリーツ。そりゃロセルとシャーロットとミレーユには無理だよねえ。だが帝都は最も差別の激しい土地。マルカ人のリーツではどうにもならない。
だとしたら策略家が居るじゃないか。リシアが。
と言う事でリシアにお願いをしにプレイド家に向かったが、リシアさん、この場でアルスに結婚したいと言って来たのだ。そりゃ婚約者だったけど、今すぐ結婚しようと。それに対してアルス君が「ごめんなさい」。
普通ならお断りの返事だけど、このごめんなさいはリシアに先に言わせてしまった事のごめんなさい。改めて自分から結婚を申し出たいと言う事で、リシアの父ハマンドは滅茶苦茶驚いたけど、二人の結婚を認めた。