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異世界失格・第6話

グリューンに到着したらたちまち兵士に囲まれてまたぞろ牢獄に入れられたセンセー御一行。但しタマだけは別のどこかに。タマってこの国で余程の罪を犯したのかと言うニアだが、それだけの事をしたのならタマにだって自覚があるので、ヤッホーみたいな感じで門番に挨拶する訳が無い。

ともあれ脱出しようぜとニアがピンで牢獄の鍵を開けた。その辺の特技はありそうな気がしていた。ただ、騒いでしまったので兵士に見つかってしまった。

引っ立てられた三人は国王の前に引き出され、大臣ブリアードから死刑を宣告される。いや、なんでよ。その理由は国王サイベリアンから告げられる。我が国の王女マチルダを誘拐したから。は?

そこに入って来たのがタマ。タマ、実はグリューン王国王女マチルダだったのだ。タマからは彼らは一緒に旅をして来ただけだと既に言ってるみたいなのに、それに聞く耳を持たないとはどう言う事よ。で、タマが王女と知ったとたんにアネットが卑屈になる。
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これは国王の駆け引きだったのかもしれない。タマの言い分は聞かない、ただ、タマ=マチルダが自分の言い分をちゃんと聞いて今後は王女として振る舞うなら許そう。こう言われては仕方ない、タマはそれを誓った。

そんな訳で解放されたセンセー達。酒場で食事を摂るが、開放感に満ちたニアに対して死刑にされなくて不満のセンセー。

でもこのやり取りを聞いていた給仕の娘がマチルダ様とお知り合いなのかと聞いてきた。彼女はコジカ。以前はマチルダ付きの侍女だったのだ。でもそれを知ったセンセー、コジカに国王とタマの関係を知ってるのなら教えて欲しい。タマの素性は小説になる。

その頃、王城では騒動が起きていた。七堕天使の一人カイバラが来たのだ。このグリューンにはあらゆる亜人が集まっていると聞いて味わいに来た。

しかしグリューンが武の国で、その兵士は戦いに自信を持っていて、カイバラに向かっていったが一撃で食われる。カイバラは筋張っていて不味いなと言う。

これを見たサイベリアン、自ら立ってカイバラと戦闘。サイベリアンの攻撃が当たってカイバラは苦しんで見せるが、それは偽り。ゴーレムを沢山食べたので今の自分の身体は丈夫なのだと言う。

これを見たサイベリアン、奥義にてカイバラを倒そうとしたが、そこにマチルダが来てしまった。カイバラが求めていた亜人の若い女性。これは食ってみたい。そんな事は知らずにマチルダはカイバラに向かって行こうとするも、サイベリアンは止める。おまえにレオンの代わりなど出来ぬ。

レオンとはマチルダの双子の兄。ここからコジカさんの昔語り。このグリューンは双子のレオンとマチルダが居て、この二人が入れば将来も安泰と思われていたのに、ある日悲しい事故が起きてしまい、王妃ラパーマと王子レオンが事故死してしまう。

サイベリアンは嘆き悲しむ。それを見たマチルダが決心したのだ。長い髪を切ってレオンの代わりになると。でもサイベリアンから見たらマチルダでは代わりにならない。ここですれ違いが起きた。

それが今目の前のカイバラとの戦いで起きる。マチルダがカイバラに向かうが、当然カイバラはあっさりとマチルダを食べようとする。これを助けられるのはサイベリアンしか居ないと思ったが、サイベリアンは自分の腕と引き換えにマチルダを救う。しかしこれでもうサイベリアンは奥義を使えない。

逆上したマチルダだが、ここはブリアードが無理してマチルダを抱えて逃げる。

そして逃げた先にセンセー達。ブリアードによってカイバラによる攻撃で王城が陥落したのを告げられる。そしてカイバラは間髪を入れずに国民の前に現れた。サイベリアンを鎖で従えて今からこの国はこのカイバラが支配すると。

但し安心しろ、今迄どおりの生活はしてよい。但し、亜人の若い女や子供は自分が味わう。こんな事を言われて国民が黙っている訳が無いが、反抗した者は容赦なく食べる。
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いや、これを見るとマジで転移者サイテーだな。魔王より手が付けられない。

気がついたマチルダ、自分がレオンの代わりに国を守るとカイバラの所へ行こうとする。だが、ここでマチルダも死んでは国民は絶望する。残された王族マチルダはここで待ってろとアネットは引き留める。

これでセンセーとアネットとニアがカイバラの所へ向かった。だがカイバラ、憤怒の魔王を倒した事でその配下の魔族を従えている。王城に行くとその配下オーガが門番をやっている。カイバラから王城に入ろうとする者は全て殺せと言われている。だからお前たちも、と言うところでセンセーが一番前に。

僕達は食べられに来たのだ。色々死ぬ方法を考えた事があるが、まさか食べられるなんて事は予想もしていなかった。なので是非と。こんなイカれた事を言われてはオーガ達も混乱する。
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結局どうして良いのか分からなくて一度牢獄に閉じ込めてカイバラにお伺いを立てる事にしたらしい。

ただ、牢獄で黙っているセンセーではない。さあ、ニア君また鍵を開けてくれ。

一方でカイバラにお伺いを立てに行ったオーガだが、それをぶっ倒して入って来たのがマチルダ。カイバラは喜んだ。そっちから来てくれたか。

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