【推しの子】(第2期)・第20話
かながアクアの感情演技に驚いている。驚いてはいるがアクアの感情演技はとても苦しそうだ。アクアはアイを助けられなかった何も出来なかった、そしてその復讐も未だ果たせていないのに演技に没入してそこから逃れる事など許されぬ、そう言うアクア本人の声に締め付けられての負の感情演技だった。それにしてもあの影は何故メガネをしてるみたいな形になっているのだろう。
東ブレの舞台はブレイド=姫川と刀鬼=アクアの最終決戦でブレイドが勝つ。これによって戦いは終結だ。ブレイドは怪我人の治療をと叫ぶが、鞘姫だけは出血が多すぎて助からないと言われるが、ここでツルギ=かなが未だ手立てはあると鞘姫の傷写しの鞘を取り上げ、鞘姫がこれまで全ての傷を受けていたが、これの本来の使い方をしたら鞘姫も助かる。
これで鞘姫が復活。助けられない相手を前にして絶望感の演技をしたアクアだったが、この鞘姫=あかねの演技は本当に復活する場面を見せる。あのアイが殺された場面に迄及んで。
だからアクアはこれまでの絶望の中から救い出された様な演技が出来る。
と言う事で初日の舞台は終了。あかねが、今日あまの時以来友達になった子達だったっけ?から凄い演技だったと感動を伝えられる。でもあかねはそうは思っていない。本当に凄かったのはかなだった。舞台でかなに勝ちたかった。
一方の有馬かなさん、こちらはすっかりお疲れ。そのかなにルビーが改めてかなが凄い役者だったんだと神妙な面持ち。天才だったんですねと言われたかな、一瞬そうよと言って見せるがでもすぐに否定した。自分は天才ではない。努力を重ねてやっと今の演技が出来ている。天才と言うのはそうではない。そしてかなは今回それを見たのだ。鞘姫が復活する場面で見せたあかねの演技を。絶望感に溢れた感情演技しか出来なかったアクアを希望を取り戻した感情演技に引き出す力の演技を。
これ、どちらも今回の舞台では敗北感を味わってるのか。
若い役者達がこんな状態の中、金田一と鏑木の大人の会話。若い役者は本番をやってるうちに化ける奴も居る。鏑木、以前はそんなにかなに期待してなかったのに化けたか。金田一はあかねの最後の演技が気になったと言う。そして最後、個人的に気になったのはと言ったけど、最後まで聞かせてくれない。
雷田、記者を待たせてまで帰る観客の表情を眺めている。彼、本当に良きプロデューサーなのではないか。
ところがトイレの中ではアクアがDNA総合研究所に送る各人の生体の一部を集め終わっていた。そして次の幕があがるのです。
因みに袋の名前には最大の目標の金田一はもとより、GOAと姫川の名前もチラと見える。まさかこれが後で意味を持つとは。
Bパート、未だ舞台やるの?と思ったが千秋楽のカーテンコールかな?
刀鬼=アクアが鞘姫=あかねをお姫様抱っこして階段を下りて来るのを見たかなの表情ワロタ。
舞台が終わってさあ飲みに行くぞ。あかねがお店リストを作ってあって予約。最初金田一は遠慮していたが、勧められて行くと言うとアクアも行く事にして、そしてそれを聞いたかなが前言を撤回して行く事にした。
さて、飲み会でアクアは金田一にアプローチ開始。と言ってもどう切り出すのかと思ったら、ララライが昔はどうだったのかと言う方向から攻めた。確かに昔のララライの情報は要るだろう。何公演か回した時に失敗があったなと言うのを聞き出した。そこを突っ込んだが金田一は子供に話す事じゃねえと拒絶。ところがこれが姫川を呼び込む。姫川、金田一の失敗した物と言うのに強く興味を持った。だからこの先は引き受けたと言うのだ。
そして二次会。金田一と姫川とアクアだけになってバーで飲み潰して喋らせようと言うのだ。この店なら何かあってもバレる可能性が少ない。
金田一、すっかり酔いが回って姫川にここまで育ててやったんだとか言い出す。これを見たアクアが二人はどんな関係かと聞いてみたら、姫川は養護施設出身で金田一に拾って貰った。え?養護施設?キーワード登場か。アイもそうだったな。
だが金田一が完全に酔い潰れてしまう。これでは金田一から過去の話は聞けない。
しかしアクアが狙っていたのは実は姫川の方。あのDNAの鑑定結果を姫川に見せる。この時点では金田一を狙った理由を姫川に言っちゃうのと思ったけど違う。その結果とは、姫川とアクアが同じ父親を持つ可能性が99%だと言うのだ。
そっちに来たか!