異世界失格・第7話
七堕天使の一人カイバラが色々な亜人を食べてみたいとグリューンにやって来て支配者になったのが前回迄。
子供の頃、マチルダはお転婆王女、レオンは心優しき王子だった。だがサイベリアン王は王女なら王女、王子なら王子の道を行けと教育していたのだ。
だからマチルダはそんな父王が嫌いだったが、王妃ラパーマはそんなマチルダに言って聞かせた事がある。冒頭では聞けないけど。
そして今、カイバラに対してマチルダが戦いにやって来たがサイベリアンから見たらマチルダは武術の真似事をしたに過ぎない。カイバラに勝てる訳が無い。それはそのとおりで、カイバラはマチルダに掌底を食らわした。あれ?カイバラって暴食以外の能力あるんだっけ?とちょっと思ったけど、そう言えば前回ゴーレムを食べたから身体が固いとか言ってたっけ。そして今回はサイベリアンの腕を食べたからサイベリアンの技が使える。マチルダ、あまえは父の攻撃を受けて倒れ、そして僕に食われるのだと笑うカイバラ。
これはもうセンセーが来てくれるしかない。そのセンセー、どこかの部屋に寄っている。どうやって気づいたのか王妃の部屋に入って行く。そして家探し。鍵のかかった引き出しは勇敢な戦士ニア君が開けてくれる。中には期待した物、インクと羽根ペンがあるので多分日記が入っていた。
その頃のマチルダ、カイバラに弄ばれていた。マチルダの拳法では葉が立たないのか。
それでも立ち向かって来るマチルダに、カイバラはこう言う生きの良い肉こそが食べたかったと言う。前世が虚しかったが今日ここで望みが実現される。カイバラの前世って何だと思ったら、恵まれすぎて何でも与えられる坊っちゃんだったのか。ところがある日望んでも得られない物に気がついた。それは近くに居た侍女にナイフとフォークを向けた時だった。流石にこれは周囲から止められる。そしてその性癖は、他の何でも叶うのに、それだけは叶えられなかった。だから暴食になったのか。
今こそ食ってやるとマチルダに暴食が向かった時、センセー登場。今のカイバラの自分語りを聞いていたが、こんなものセンセーには実につまらん。そしてそのセンセーの前で暴食が止まる。カイバラがどうやっても動かない。暴食、本能的にこいつは毒の塊で食ったら死ぬと理解したのか。
追いついたアネット、お前にはこれから神罰が下る。センセーには悪しき転移者を元の世界に転移する力があるのだと大仰に宣告するが、あ、これってそうならない流れだ。
でもセンセーが以前スズキを元に戻した時はスズキの物語に創作意欲が湧いたからだ。だが今回のカイバラはそんなもの書くに値しない。
センセーが興味を持って物語を書く気になったのはマチルダの方。そうしてマチルダに差し出したのはあの王妃の部屋で見つけた日記を見て書いた物語。さあページを開くのだ。そうして開いた本はスズキの時と同じ様にストーリーテラーが発動する。
マチルダはこれまで自分の立場に縛られていた。しかし母はなんと言っていたか。冒頭で続けなかったあの場面だ。あなたの人生はあなたの物、思う様に生きなさい。
それを示してセンセーはマチルダの生きる道を示した。君はタマだ。そう言われて浮かんだのが獣神の紋。嘗てレオンと拳法をやっていた時に浮かんだが、マチルダはこれは父が望まない紋だと封印していた。でもそれをサイベリアン、陰で見てたのか。
それを見ても余裕のカイバラ。君達はそれでも家畜だ。さてそれはどうかな(センセー)。獣神の紋の使い方はマチルダの方が上。カイバラ、あっさり倒される。力を使い果たしたマチルダも倒れる。
センセーはラパーマの日記をサイベリアンに返した。勝手に読んだのかと言うサイベリアンにまた死刑にするのかねとセンセー。今回のサブタイここか。しかしこれを読んで物語を書いてくれたおかげでマチルダは本来の力が出せたし、サイベリアンも不明を悟った。死刑なんてとんでもない。
しかしマチルダは未だ完成していない。だからカイバラは復活した。魔王の肉を食べたから魔王になったんだと勝ち誇ったカイバラ。センセーに攻撃力が無いからこれは流石に止められないのでは?と思ったら、これを止める者が来た。
あっさりとカイバラは首を落とされる。それをしたのはウォーデリア。父魔王の仇とばかりに。ウォーデリアさん、本気を出したらカイバラの首ごと全てを吹き飛ばす力がある。
みんなウォーデリアを恐れるが、でもセンセーは違う。ウォーデリアの悲しそうな物語をその目に見ていた。君はそれで心は晴れたかね?ウォーデリア、いつか殺すと言って立ち去った。あんな相手を追っ払うセンセー、すげー。
グリューンはカイバラを排除して元の国に。当然マチルダは王女として国に残る事になるが、だがサイベリアンは分かっている。ブリアードがマチルダは未完成と言ったのも含んでおまえはあの者達と一緒に行って成長して帰って来いと送り出す。
マチルダ、また逆さまにぶら下がって旅立った。
こうしてまたセンセーの一行は復活。