負けヒロインが多すぎる!・第2話
Fateのおかげで「約束された勝利の剣」が有名だけど、流石負けヒロイン達には「約束された敗北」が訪れるのか。
さて今回は第二負けヒロイン焼塩檸檬。既に第1話でその片鱗が見えていたが、綾野光希を好きなものの、既に光希の側には朝雲千早と言うお似合いの子が居た。これ、もう誰が見ても決まってる筈なんだが。
体育の授業の片付けをしていた和彦だが、その体育倉庫に檸檬がやって来た。体育倉庫に二人っきりは多くの場合はアレを期待するシチュエーションではあるが、和彦は冷静に檸檬との間にはそんなイベントが起きる前提が無いと、この時点では達観していた。
やはり檸檬が言ってきたのは光希の件で、ああ、それなら文芸部に今度二人で来たら良いと案を出す。そこまでは良かった。しかし、鍵がかけられた音もせず、そもそも中に誰か居るのか確認もせずに鍵をかけるのがまずい筈だが、とにかく鍵をかけられてしまった。この日は今年初の猛暑日。たちまち体育倉庫の中の気温は上昇し、いや、えっちぃ雰囲気以前に命に関わる状況に陥る。
そんな訳で檸檬が早々と思考能力を失って、相手が和彦だとも認識出来ずに服を脱ごうとしだした。和彦はここが体育倉庫だからとひょっとしたらと探した冷感スプレーを発見して檸檬に噴射。でも確か冷感スプレーって「感」とある様に感覚を麻痺させるだけであって、体温を下げる道具ではない筈なので命の危険は全然去っていない。
そうこうするうちにどんどん脱ぎだす檸檬。そして倒れかかったところで外から「誰か居るのか」と呼ばわる声ありけり。ガラっと開けたらそんな状況なので済んだら教えろって言うけど、よく見たら教師の甘夏古奈美で、済んだらとか言って煽ったら駄目だろ。
甘夏先生によって体育倉庫から救われた二人は当然の事ながら保健室に連れて行かれて熱中症なりかけを助けられる。甘夏先生、担任に言っておくから担任は誰だと和彦に言うけど、担任はお前だ。この先生のいい加減さが出てる。
ところが養護教諭の小抜小夜も、甘夏先生の同級生でこの学校に居たと言って、しかも保健室の天井のシミも知ってるとか、何を言い出すんだこの人は。まともな教師はおらんのか。
そのまま回復の為に和彦は昼休みまで保健室で寝ていたので、杏菜がやって来る。例のお弁当によって借金を返済する為に。今日はオムライス。そしてそれにホテル(何ホテルって言ってた?)特製のホワイトソース。これでぐっと返済された。残額2,267円。
檸檬も保健室でと言う事で光希も来たのだが、すかさず千早も来て、これは誰が見てもね。
場面変わって文芸部では月之木古都が慎太郎が居残りだからと言って部室を出て行くと、和彦は彼氏かと呟いたら小鞠知花が彼氏ちゃうもんと睨んできた。どう見ても第三負けヒロイン候補。
次の日、檸檬が光希と文芸部に行くと言う。そしてこの日、愈々杏菜の借金は1,867円迄減って来た。あと少しだな。この腐れ縁も。
そして杏菜も文芸部に行ってみる。部長が件の慎太郎だった。部長と副部長のやり取りを見て杏菜が余計な事を言い出す。仲良いんですね。
予定していた光希と檸檬がやって来た。なので副部長の古都が二人は彼氏彼女なんだねみたいに切り出したが、ここでとうとう光希の爆弾発言。檸檬とは付き合ってない、彼女は居る。ああ、古都副部長やっちまったな。その場の全員が気まずい雰囲気に。
黄昏れた檸檬は文芸部に入部。
失恋した友達を慰めるのに杏菜は檸檬を「あのガスト」に連れて来た。そこは杏菜がふられた場所なのに。そして盛大に食べる。当然自分でちゃんと払う前提だったが、会計の段階で杏菜が財布を見て固まった。おまえ、またかよ!腐れ縁借金また増えてしまった。
あれ?でも1,000円増額で済んだの?もっと食べたみたいだったけど。
この混乱した関係を小抜先生が関係図を作ってる。で、それ、盗聴したの聞きながら作ってるよね。自習室にも仕掛けようとか、あかんだろ。