モブから始まる探索英雄譚・第1話
普通にダンジョン探索物かなと思ったら殺虫剤が出て来てさてはゲーム内のダンジョンなのかなと思ったら現実世界にそのまま繋がっていた。
主人公高木海斗はもうずーっとダンジョンの最初の階層でスライムだけを相手にしていて、記念すべき1000体目は黄金のスライムで、これを倒したらレベルがぐっと上がると思ったのに全然上がらない。ただ、ドロップアイテムが金色のカードで、ヴァルキリーのシルフィーと書かれてあった。
これはきっとレアカード。売ったら10億円ではとも言われてるが(この時代の貨幣価値が分からん。現代と同じでも良いのだろうか。だとしたら10億に対する憧れが小さすぎるのでは)海斗はそれよりも召喚の方を選ぶ。
でも出て来たのはちっこいヴァルキリーのシルフィー。それでも海斗よりはずっと戦闘力があるし、モンスターが近くに居たらすぐ分かる。おかげで記録的なスライムの退治も出来た。
ダンジョンが現代社会に出現して十余年と言われていたが、あんなダンジョンが国家による独占利用にならずに勝手に市民が入れる状態にしてる理由がさっぱり分からない。本当の社会だったら絶対そんな事を許可する訳がない。ここに根本的に引っ掛かる。