異世界スーサイド・スクワッド・第3話
前回、牢獄を解放して占拠したSSの面々。で、どうなったのかと思ったら王国軍が城壁のある所を攻めている。守るのは獣人みたいな連中だが、それをデッドショット達は観戦していた。何故あの獣人達はあそこまで組織だった動きが出来るのか。特殊部隊並みの動きではないか。
この時点で残り30時間。こんな状態でチンタラ攻めてる時間はない。
何故この状況になったかと言うと、あの牢獄に姫様の使いとしてやって来たセシル隊長に他の連中が煽りをかけていたが、リックだけは交渉しようとした。まあそれはそうだろう。ここで争ってもしょうがない。ただ、言葉が通じないのだが、リックは牢獄の中でオーガ達から言葉を覚えた。そう、オーガ達から。
だから呼びかけが全部侮蔑になってるじゃん(苦笑
怒り狂うセシルではあったが、姫様の言葉が浮かんで王城へ連れて行く事になった。また拘束されてんじゃん。
女王と姫様登場。あれ?姫様、何故ハーレイを気にする?女王様の力で言葉が通じる様になった。なのでリックの挨拶はちゃんとしたものになる。
リックには帝国がいきなり力を増した理由が推測出来た。帝国に突然優れた指揮官が出現したからだ。まあここまでは王国も情報は掴んでいた。リックしか知らないのはここからだ。その指揮官達は自分達と同じく異世界から来た者だ。ハーレイ達、これで察した。ああ、リックが連れて来たのもスーサイド・スクワッド。そいつらがリックを放逐して逃げ出して帝国についたんだ。
これを聞いたら逆に王国側が怒る。おまえらの不始末かい!ただ、怒ってリック達を始末しても王国側の不利は何も解決しない。そこでこう言う時の一番の常識人ピースメーカーが交渉する。我々に一つの戦場を与えよ。さすればそこで働いて汚名を雪いでみせよう。それが出来たら行動の自由を貰いたい。
一応交渉はまとまった。そしてSSの元々の装備を返して貰った。
さあ本気出すよ。
そうして冒頭の戦場だ。約束した活躍はどう実現するか。ただ単に王国軍を援護しても無駄が多い。セシル団長が手出しするなと言っていたし。ハーレイの見立てでは獣人は洗脳されてるなと。これは指揮官を狙わねばならない。デッドショット、その指揮官に心当たりがある。俺が行けば話が通じるだろう。と言う事でこっそり城壁へ向かう。
城壁に対してクレイフェイスが手を当てて崩した。泥にしたら城壁も簡単に穴が開く。だったらそれで全部崩せよと言われたが、これはクレイフェイス本来の力ではない。ここに来て少し力が付与されたみたいだ。ただ、この城壁全部を今の状態では無理。
中に入ったらこのメンバだと楽にこなせる。そして指揮官を見つけた。デッドショット、監獄でのマブダチだと言って親しげに語りかけた。
あれ?そのラットの反応がおかしいぞ。
ここでデッドショットの回想。
それ、全然ラットに良いことしてない、と言うか恨みを買ってるじゃないか。
ハーレイもピースメーカーもクレイフェイスもラットに同情してんじゃん。
この世界に来て能力が大きくなったSS達だが、ラットも力を増した?操れるのがネズミだけでなく獣人全部に及んでいる。数が多いのでこれは面倒。
それで気がついたクレイフェイス、昔から貯水槽は一番高い場所にある。それを聞いたデッドショットは察しが早い。上に聳える貯水槽に穴を開けて水をばら撒く。水があればクレイフェイスはこの城の泥を好きな様に操れる。さあラットも城もおしまいだと思った所でカタナ出現。ハーレイが一度やられた奴。彼女がラットを連れて逃げ出した。さては一つ前のSSにカタナが居たか。
クレイフェイスの力で城壁はすっかり崩れたが、これにセシルはおかんむり。この砦は元々王国の物で奪還が作戦目的だった。それを壊してどうしてくれる。