この世界は不完全すぎる・第1話
どこかの異世界で平和に暮らしていた筈のニコラだったのに、突如ドラゴンが出現。え?あれがドラゴン?
村人が逃げる中、足がすくんで動けなかったニコラの足を掴んでここでじっとしていたら安全だと言う人物が居た。言われたとおりにそこはドラゴンが何故か通らない場所だった。思えばこれが大きなヒントだったんだ。
その人物、ハガと言う、いかにも日本人名らしい男はこの世の中の事を調べていると言うのだ。なんだかメモが日本語だなと思ったけど、これは視聴者に見える様にする演出と言うのが欠片程度にはあるかもと見過ごしていた。
ところがある日、避けようの無いもっと巨大なドラゴンが村に向かって来る。ハガはニコラに村人をみんな避難させろと送り出して、自分はそんなに強い能力がある訳でもないのをドラゴンと戦った。やがて、ハガが疲労して来た頃、村人がみなハガを助けるのだ。こうして村人は救われた....筈だったのに。
ここ迄特にどうと言うものでもないファンタジーな話だったが、どんでん返しと言うかネタが明かされると言うか、ハガはバーチャルゲームのデバッガーだったのだ。ゲーム内を彷徨ってバグを見つけて糺して行けばやがて元に戻れるのではと続けていた。しかし今回も駄目だった。
そう嘆いていたハガの前に、ゲームシナリオとして消えた筈のニコラが出現する。