異世界失格・第1話
事前知識ゼロで見始めたが、◯川上水が轟轟と流れている横を男女がいかにも飛び込みそうな雰囲気で歩いていて女性の方が「先生」と言った時点で、太宰治かよ!と気付き、そして作品タイトルの異世界失格は人間失格から来てるんかーい!と気付いた。
ところが事態は作品名に相応しい方向へ進む。玉川上水のすぐ横に居るのに何故かトラックが猛スピードで突っ込んで来て、入水自殺の前にトラックにやられてしまった。
そして気付いた先は異世界。女神かなと思った女性は異世界での案内人にして神官のアネット。ようこそ冒険者よ、さああなたは魔物を倒してこの世界を救うのです!などと太宰治(センセー)に声をかける。こんな自殺願望の塊みたいな相手に冒険者よ世界を救えなどと言っても聞く耳を持たないのは当然でその場でまた自殺を図った。
アネットの説明によるとこの世界救済システム(転移サービス)は前世で不幸な人間を探知し、当選者送迎トラックがこの世界に導いて勇者にさせると言うのだ。あれ?送迎車?じゃあ戻れるの?
アネット、聞く耳を持たないセンセーに自分のステータスを見せたら自惚れて勇者としての働きをするだろうと思ったが、ステータス表が無惨な状態。HPなど1しかない。今すぐにでも死にそう。そして何一つスキルもない。ただ「もうどく(カルモチン)」ってのが見えたな。あれって持参してるカルモチンの事かと思ったのだが。
センセーは勝手に外に出て行く。アネットが引き止めても出て行く。その姿を見てアネットは黄昏れた。世界を救う冒険者を導く神官と思っていたのに、来る勇者はろくな奴が居なくて、それを鼓舞する為の「サシスセソ」を必死に唱えるだけの女になっていた。だけどあの人だけは違う。
外に出たセンセー、すぐにでも野垂れ死ぬかと思ったら先ずはデスツリーに襲われてる猫耳少女と出会ってしまった。当然猫耳少女はセンセーに助けを求めるものの、センセーが何か出来る訳が無い。そのうちにデスツリーはセンセーも吊り下げる。ここからが死にたがりのセンセーの本領発揮。デスツリーに猛毒が伝わって自滅。
助けて貰った猫耳少女(名前を言おうとしても聞いてもらえずタマにされた)はセンセーが気に入ったが、アネットがしゃしゃり出て来てそれを許さない。アネットさん、すっかりセンセーに惚れたか。そしてセンセーは腕の赤い紐に気づいて、心中しようとしたさっちゃんもこの世界に来てる筈で、さっちゃんを見つけて死に遂げようと思う。
この三人の旅、この先どうなるんだよ。