【推しの子】(第2期)・第12話
一年経って流石にいきなり見始めると忘れている部分もあるが、見ているうちに色々思い出す。まずルビー達の新生B小町の方は置いておいて、アクサのアイの真相に迫るアプローチの方で話が進む。そこには繋がりのありそうな劇団ララライの代表金田一敏朗が居るのだ。アクアのメインターゲットは、今回この芝居2.5次元舞台の東京ブレイドで金田一に近づいて情報を得る事で役者そのものではない。
とは言ってもこれだけ役者が揃うとまたぞろ色々ある。有馬かなは周囲に合わせる感じでの演技だったが、ララライの看板役者姫川大輝と一緒に演技する事になって格段に変わる。今迄その程度の相手に合わせてばかり居たのが今度は本気で演技が出来る。
一方で問題だったのはアクアの「彼女」に収まった黒川あかねだ。作品を分析してその役者になりきるのは、嘗てアクアにアイになりきったのを見せた程の力があるものの、あかねは原作と今回の舞台の脚本の乖離に悩んでいた。だから自分が考える演技に修正が入ったりする。アクアから今のままだと完全にかなに引き離されているなと言われる程に。
ところがその理由を聞いたアクアが金田一と脚本家GOAの所に行って、あかねが疑問に思ってる事があるですけどー、とか言い出した。
あ、これってつい最近問題になった原作・脚本問題の内容になるの?一期はリアリティショー問題と言い、つくづくこの作品は世間で大問題となったネタが被るな。勿論原作はもっと前だからそれを狙った訳ではないのは重々承知してる。
ひょっとしてダメな脚本家?と思ったがGOAの説明は理に適っている。原作を圧縮して限られた時間に役者を動かなさねばならない。その結果としてあかねが演じる鞘姫は単純に対立構造を生み出すキャラクターにシフトしている。ここであかねは一旦納得はした。
ところがこの日、原作者が舞台稽古の見学に来たのだ。いかにもオドオドな感じの原作者で、今日あまの原作者吉祥寺頼子の後ろに隠れる様な原作者鮫島アビ子、何か先生から言いたい事がありますかと聞かれて答えた。
脚本全部書き直せ
すげー展開来たな。
これだから推しの子は目が離せない。