転生貴族、鑑定スキルで成り上がる・第11話
とんでもない化け物が来たと驚くアルス。鑑定結果で名前が分かったので、あなたはミレーヌ・グランジオンですねと呼びかけたらリーツの方が反応した。あの悪名高いミレーヌ・グランジオン!以前の州総督に仕えていたが追放されたと言う。さらには弟がバサマークの参謀になっている。スパイになるかもしれない。だからリーツはこんな奴を臣下にしては駄目だと言う。ロセルも同じ気持ちだったみたいだ。
あれれー歓迎されてない?と言うミレーユ。アルスはしかしミレーユを臣下にする事にした。リーツとロセルはびっくり。
悪名の高さからリーツが反対するのは分かる。一方でこれだけの人材を逃す事は出来ないとアルスは思った訳だが、使える使えないは別にして、ともかく鑑定眼によって途方もない能力だと言うのが分かったら、万が一敵側に採用されて万が一活用された場合の被害を考えたら最低でも飼い殺しにするのが領主としての考えになる筈だ。そこまでは思ってないみたいだけど。
ところがリーツとロセルの反対を押し切って臣下にしたものの、ミレーユは働かずに飲んだくれていて、果てはロセルには身体を鍛えろとランニングをさせるのでリーツもロセルもアルスの所に何とかしてくれと駆け込んで来た。
ローベント家の他の兵士も同意見でだらしなくて飲んだくれてるミレーユには反感を持っていた。
さてどうしたものか。だったらミレーユの実力を見せて貰おう。と言う事で、ローベント家の兵士を二つに分けて、模擬戦を行い、リーツ側が勝ったらミレーユは出て行くと言う事にした。
しかし兵達はミレーユ側につくのが嫌で全員リーツ側になってしまう。これでは模擬戦にならないので、新米兵士がミレーユ側に押し付けられた。
ルールは先の尖っていない木刀で戦い、斬りつけられた方は退場。全滅するか、大将をやられた方が負け。よくあるサバゲーのルールみたいだ。
リーツとロセルが反ミレーユになったのは分かるが、シャーロットまでもがミレーユと戦ってみたいとリーツ側になってしまったので、主戦力無し。
こうして模擬戦開始。
リーツ側の作戦は兵力を二つに分けてリーツ率いる部隊が先行。大将ロセルが居る部隊が後ろからだが、距離は開けないのでロセル側に敵が来たら直ちに取って返して挟み撃ちにしてしまおうと言う物。そもそも基礎戦力がずっと上なので伏兵に気をつけていれば良い。
そうやって進行していたら、ミレーユ側の魔法士が自分もミレーユが負けるのを望んでいるから寝返りたいと出て来た。罠だなと言うリーツに杖を差し出してこれで信用して欲しいと言うので、それではと引き入れたものの、すぐさまひっとらえろと言って隠していた別の杖を発見。
こうして先に進むとミレーユ側兵士が居るのを発見。アルスも居る。これめがけて攻め込んだが木杭に鎧を着せた偽物。おのれミレーユとリーツが追いかけるとミレーユはアルスを抱えて逃亡。あ、これってリーツだけを引き離す罠なのでは。