声優ラジオのウラオモテ・第10話
ファントムの収録は何とか進む様になったけれども、由美子は未だしっくり来ていないみたいだ。この程度ではと言う感覚がある模様。だから収録した後で他の声優さん達にこれで良かったのか聞いている。千佳には聞いてないけど。
乙女とめくるとやすみと夕陽の声優イベントが行われている。そう言う体操服姿イベントはどうなんだ。個人としてはああ言う声を出すイベントは苦手。
ジャージ姿なのには一応理由があって四人で競って優勝者には「重々宴のお食事券10万円プレゼント」があるのだ。重々宴って初めて聞いた。オリジナルの名前は何だろう。
ちょっと時間が遡って、由美子がめくるを発見して馴れ馴れしくご挨拶。めくる、一応普段の仕事では例によって声優とは距離を置く事にしてるんだな。その言い争いを千佳が目撃してどう言う状況なのかと。
そのタイミングで由美子と千佳から今日は本気で行きますと宣言。なるほど、理由は分からないがイベントが盛り上がるのならとめくるも本気出す事にした。言わなければ良かったのに。
最初の対決。ドキドキ★愛の告白シチュエーションのセリフをあてる。高校生ラジオチームは千佳=夕陽がアサインされたのはミス選定だったが、いや、これって声の収録だと思えば出来る筈では。衆人環視と言うのが駄目だったか。まあこの責任の擦り付け合いがかえって良かったのでは。
次の画伯対決って、またぞろ夕陽がおかしい。完全にボケキャラになってる。
ソースダービーのルールが全然分からない。ナニコレ。
ドッジボールはまたも夕陽がボケキャラに。
そして結果発表。優勝者は乙女です。そうなると思った。
えー、じゃない。
実は、由美子と千佳がお食事券が欲しかった理由はめくるにお礼したかったのだ。あの賭けの時に助けてくれたお礼。でもめくるをそのまま誘っても駄目だろうしお食事券を手に入れて乙女と一緒に打ち上げと言う名目にしたらめくるは乙女が好きと言うのもあるから来てくれると思ったのだ。
でもめくるはそれを聞いてだったら乙女が勝って良かった、茶番に付き合わずにすんだと言ってのける。
そこに乙女が入って来て、今日の記念写真。撮ったのはSNSにあげとくねと乙女が上げたのだが、そこのメッセージ。
「もらったお食事券は4人の打ち上げに」
結局そうなったじゃん。
と言う事で重々宴に来ました。予約したのはめくるか。藤井と言う苗字。
めくるは悩んだ末に乙女の隣に座る場所にした。でも近かった。この状況で乾杯だけど、めくると乙女はビールか。高校生ラジオの二人はリンゴジュース。
めくる、飲みすぎたみたいでトイレでおかしくなってた。酔っ払いは面倒だな。てっきり由美子にうぇっとなるか心配だった。
時間も経って、千佳が明日の仕事があるからと先に帰った。トイレの場面で由美子は乙女とめくるに話があるんだけどと言っていた状況に図らずしもなった。千佳抜きで二人に話と言うのはやはり声優のお仕事の話。
今のファントムの収録は一応OKが出ているけど、もっと上の演技がしたい。自分に何が足りないのか先輩声優の二人に教えて欲しいと。それを聞いた乙女が言うには準備不足。由美子としてはファントムの準備はしたつもりで前回はそれのせいで演技だけになっていた。でも乙女が言うのは普段の準備。仕事が無い時にどんな役でも受けられる様にする準備が足りなかったのではと言うのだ。
めくるからはデビュー作の時の方が心に響いたと言うのだ。心に響いたは難しい表現だな。さらにめくるは現場に夕陽が居るのだから、同じ現場に居て経験も近い夕陽に聞いた方がよいと言う。
あー、でも違うんだ。やすみとしてはライバルみたいな夕陽には聞けないんだ。その辺は乙女が分かっている。乙女も昔そうだったと言う。めくるはそう言う意識した相手が居ないから分からない。乙女からはめくるの言い分も分かる、本当に困った時は同じ現場、同じ世代の夕陽に聞いた方が良いと言われた。
それがやって来た模様。
次の収録の帰りに杉下に言われた。
次の回、ファントムにとって本当に大事な回で、あなたの魂の演技を信じてる。
巨大なプレッシャー、来ちゃったぞ。