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夜のクラゲは泳げない・第9話

そうか、前回はまひるが早川雪音から絵を描いて欲しいと連絡を貰ったところまでだったか。
そしてどうやらそれをキウイに相談したらしい。キウイは子供の頃からの友達なので先ずはキウイだろう。キウイはこれを逃したらもう二度と来ない機会だろうと言う。それ程に大きな機会、ではある。これが問題となる二つの条件を持っていなければ。

一つ目は発注者が花音の、嫌っている母親と言う点。
二つ目は期限が年末と言う点。

花音と年末迄に次の曲を作り上げようと言ったばかりではないか。だからまひるは花音に言おうかどうしようか迷う。ただ、言わない訳には行くまい。キウイは花音は分かってくれるよとは言うが。
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JELEEのフォロワーがめでたく10万を超えた。目標を達成しちゃったけど、次はどうするの?花音がすぐには思いつかなかったが、先ずは年末の新曲を目指そう。そう、年末の新曲を目指すと言うのはJELEE、就中花音の既定路線なのだ。

そしてその時に花音からまひるはどうしたいと聞かれて、自分は絵がもっとうまくなりたいと答えたが、まひるとしては自分の絵がもっとうまくなってもっと見て欲しいと思っているのだ。これもまたまひるの未来の絵。

その二つが今回衝突する。

次にまひるはめいの所へ行って、雪音とはどんな人なのかを教えて貰おうと思った。こんな巨大な話を持って来る人はどんな人なのか。めい、快く引き受けて軽くお話しましょうと言ったのに、終わる頃にはとっぷりと日が暮れていた。

ただ、そこまで言ってこれは表向きの情報。でも雪音には別の面もあるらしいと言うのだ。アバンで花音が誇らしげに母の事を作文にしていた様に、雪音は事務所から独立して自分でプロデュース事務所を立ち上げた。そしてサンフラワードールズを売りに出した訳だ。一方で競合グループのスキャンダルを流して追い落とす。醜聞を流したサイトは「現実見ろバカ」通称見ろバカ。

花音に送った新しい絵も花音はとても気に入っていた。その会話の中でまひるは話してみる。雪音から仕事の依頼が来てる事を。それを聞いた瞬間に花音の声が変わってやめた方が良いと言うが。詳細を聞きに行く前に話しておこうと言うまひるに「会うんだ」と呟く花音。

そして雪音の所に行ってどう言う話なのかを具体的に聞く事になる。それは高校生のまひるが想像できる範囲を遥かに超えていた。宮下公園にプロジェクションマッピングして大々的に売り出す。世界に売り出す。こんな話、キウイが言っていた訳ではないが人生ではもう二度と来ない話と思ってもおかしくない。
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雪音の言葉はまひるの心を鷲掴みにする。

雪音は確かに自分の夢を叶える為にサンフラワードールズを育てた。そして娘の花音に歌の才能があると知ったらサンフラワードールズのセンターを花音と置き換える。当然それまでセンターを歌っていたメロはショックだった。さらには花音が雪音の娘と知ったらやっかみが起きるのは当然の結果だった。花音はそれを気にしたが、雪音は全く気にしない。あなたは私の為に歌ってくれれば良い。

母にそう言われて花音は気を取り直したが、一年後にサマフェスにサンフラワードールズがねじ込まれた件で花音の気持ちは破綻する。急遽空いた枠は、虹色少女の喫煙動画が見ろバカに載って虹色少女がサマフェスに出られなくなった物だった。虹色少女が涙を流しながら謝罪会見してるのを見て、この子達が出られなくなって自分達が入ると言うのはどうなのだろうと思った。そんな話をした相手、誰かと思ったら父親か。

歌詞に詰まって、そんな話を父親とした後に花音はまひるのクラゲと出会う。このクラゲが花音にインスピレーションを湧き立てた。そんなまひるだったのに。

そしてメロが置き忘れたスマホを発見する。通知欄にあなたの「現実見ろバカ」にコメントがありましたと出ている。見ろバカを作ったのはメロなのか。あの子達を、そのファンを悲しませたのはメロなのか。そしてあの暴力事件が起きた。

そこは不特定多数の芸能関係者が居る場所だったから今度は忽ちサンフラワードールズの暴力スキャンダルがネットに流れる。虹色少女と同じ様に、サンフラワードールズがスキャンダルにまみれた。それは雪音の夢を邪魔する行為だった。

JELEEの進捗会議。まひるはここであの大きな申し出の事を花音に話す。自分はこの依頼をしたい。JELEEのMVはその後にしたい。花音の心がざわついた。約束したのに!

ここで冒頭に書いた二つの衝突。

まひるの夢と花音の夢が衝突して、じゃあキウイとめいはこれを収めるとしたら先ずはまひるに仕事やらせて次にJELEEをと言うけど、違うのだ。花音の夢は確かに今すぐではないかもしれない。でも問題は相手があの雪音と言う点だ。だから二人が後でもと言った時に花音は叫ぶ。

「そう言う問題じゃない!」
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ただ、これはまひるは勿論、キウイもめいも知らない事なんだよ。

「結局あの人の為に描くんだ」「私が居なかったら今でも(まひるは)絵を描けなかったんじゃいのか」「まひるは、ヨルは泳げないクラゲなんでしょ!」

対立する相手に行ってしまった人には激しい言葉が出る。これは本当にそう。
でも言われたまひるはショックだよ。
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「そんな風に思ってたんだ」
こんな悲しい顔があるだろうか。

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