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ガールズバンドクライ・第10話

仁菜、またグッズを作ったのか。だからその金はどこから出るんだ。段ボールが何箱も積まれてる量なんて全然安くないぞ。そしてトゲトゲタオルとか嫌な名前だ。チェキだけは好評。と言うかルパがモテモテ。

そこに事務所のスカウトが来る。そうだよね、今どきは名刺を出しただけじゃ信用出来ないから会社のサイトで名前を見て、出来れば写真が載っていてほしいね。
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開口一番ゴールデンアーチャーの三浦は私がダイダスが好きだと言う。いや、勿論桃香が居たダイダスの事を言ってるのだが、言い方を考えろ。三浦の熱弁は仁菜の熱弁と同じだった。そうですよねと言われたら仁菜も思わず頷く。ただ、桃香が反対したダイダスは今売れている。あれは事実だ。だから桃香とここに居る四人の曲が本当に受け入れられるのか、まずはフェスを見て欲しいと言う事にした。

と言う事でそのフェスに出す曲が重要になったが、歌詞は仁菜が任される。仁菜はいつも感情の吐露をした曲にしてるから。ただし今回は今ひとつ悩んでいた。今回の話はこの歌詞の産みの苦しみの話になるのかと思ったら、牛丼屋に母親がやって来る。あの牛丼屋を知られている。未成年のバイトって保護者の同意が要るんだっけ?

ここはルパがそつなくこなしたものの、アパートに戻ると父親が待ち構えている。これはヤバいと落ち着く場所へ避難。そりゃそうか、通帳を送り返して一人でやって行きますだけで親が受け入れる訳がなかった。ちゃんとした親だからこそ両親揃って東京まで(川崎だけど)来るのだろう。

すばるはちゃんと話せと言う。でも仁菜はすばるだって分かるでしょう、価値観が違いすぎて話にならないのを。それでもすばるは一度話せと言う。その晩は泊まって翌日アパートに戻ると鍵が交換されている。これは早いな。勝手に鍵を交換されて牛丼屋に行って愚痴る仁菜に、ルパが切符を差し出した。熊本迄の新幹線切符。そうかー、今って新幹線で熊本に行けるんだった。私が一度だけ行った時は飛行機だったけど。それにしても熊本迄は安くないのによくも出したなと思ったら、きっとあの時に仁菜母がお金を出したんだろう。

そんな切符だからルパはそれを渡しながら言う。行ける時に行って来なさいと。ルパの両親がどうなったのか智から聞いたんでしょう?ああそうか、ルパが両親を亡くした時ってそう言う時だったのか。流石にこれは仁菜の心に訴える。
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だから次に桃香の所へ行った時は会いに行かなくちゃと言う方向を向いていたのではないか。桃香から仁菜が怒っているのはいじめた相手や学校の態度よりも味方になる筈だった父親に対してではないかと言われる。完全に突かれたかな。

だから仁菜は家に帰る。帰って家族会議。父親だけ別の部屋でしかも大量にタバコを吸っている。今現在の仁菜の状況は話したけど、仁菜の身体にはトゲが出て来るばかりだった。
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翌日、父と学校へ行くと学校からの謝罪文を出される。でも仁菜はこれで済ませる学校には納得しない。

部屋に戻った仁菜に姉の涼音が来てくれる。仁菜がどう苦しんでそして桃香の歌でどう救われたのかを聞いたら涼音が涙する。そして辛子蓮根カレーを持って来る。家訓では夕食は家族揃ってではなかったの?あれ以来父が変化した。教育評論を書いてる体裁をかなぐり捨てて色々な人にどうしたら良いのか聞きに行った。そして母親はあの通りルパに新幹線代を託した。みんな仁菜を心配してるんだ。

そして川崎に帰る日、家族が見送りに出て、父は行っておいでと送り出す。
行ってきます。
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新幹線の中で仁菜はあれだけ詰まっていた歌詞を完成させられた。また同じ清掃のおばさんに起こされて乗り換え。

川崎に戻ったらみんなが待っていてくれた。これでフェスに向けた曲は万全だ。

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