ガールズバンドクライ・第13話・最終回
冒頭は高校時代のヒナと決別した時の夢。虐められている子を見て我慢できないと言う仁菜をヒナは止めた。あんたのそのトゲトゲしい正義感は報われない。それでも仁菜は虐めに介入したのだ。その結果があれだった。
新曲の再生数が全然伸びていない。検索もされている認知度も上がっている、だがそれに合った反響が出ていない。あとで言われるが、ここで桃香がそれだけの背景があるのにそうではないと言う事は..と言いかけた所に三浦が畳み掛けた。事務所の責任。
桃香が言いかけたのは知名度が上がってるのに曲の再生数が伸びないのは曲の問題。それを三浦は桃香に言わせなかったのだ。だからその後桃香は一人で帰った。その辺をすばるも智もルパも気づいていた。例によって仁菜だけ気づいてないけど。そもそも仁菜はあれは良い曲だと信じてるのだ。
仁菜、止められていたのにエゴサをしてた。トゲトゲ、知名度が上がったけど再生されてない理由の一つがアンチの出現だった。そこまで有名じゃないのにアンチが毒を振りまいて何も知らない人まで回避させてしまっている。
そうやってスマホを見ていたらヒナからフォロワーリクエストが来ていた。一旦は拒否しようとしたけど受け入れた。そしてヒナと会った。
ヒナが仁菜に会いに来たのは話したい事があったから。勘違いしてるかもしれないけど、自分がダイダスのボーカルになったのはたまたまだ。あんたが学校来なくなってからの話だけど。
そんな事を蒸し返すのはあの時の仁菜の選択が間違いだったと認めろと言う事か。
この日来たのはもう一つ。ダイダスはもうとっくにソールドアウトしてるけど、トゲトゲはチケットが売れていない。で、三浦がダイダスの事務所に来たのだそうだ。何とかしたい、一日目と二日目に分かれた対バンだが、両日で両方が出る形式にして欲しいと頭を下げて来たのだ。
これが売れると言う事。仁菜が間違っていた、ヒナが正しかったといい加減認めたら。
当然仁菜は席を蹴った。
その仁菜にルパから連絡が入った。桃香の家にみんなで集まって三浦からの話を受けるかどうかの相談をしていた。例の両日を対バンにしてはと言う話だ。ただ単にチケットの事を考えたら受け入れるのが合理的な判断だろう。
でも仁菜はそう思わない。それはもうこの時点で負けを認めたと言う事。それは絶対に嫌だ。桃香の歌は間違っていない、それを証明する為にやってるのではないのか。
桃香、それは分からないでもないが、これは既にお金の問題でもある。どれだけ経費がかかっているか。ダメージを減らす事を考えるしかない。
原因は全部私だ、ごめん。
桃香、知名度が上がったのに売れていないのは自分のせいなのだと言う考えになってる。でもここで謝るのはみんなからそうじゃないと言う顔をされた。
それはダイダスにも頭を下げてるのか。そもそもダイダスの方からこんな提案をしてくると思うのか。ここだけは仁菜の方が情報が早い。さっきヒナから言われた。三浦が頭を下げたのだ。
でも自分は受け入れたくない。だって自分は間違ってないから!
あの時の自分を否定しないで!
相変わらず仁菜はエキセントリックなんだから。
戸手神明大神に場所を移して仁菜とヒナの過去の話をメンバーに語る。あの虐めに遭っていた子、今度は虐める側に入って、そして仁菜に震えながら言うのだ。あの子達に謝ったら自分もこんな事をしなくて済む。それを聞いたら一番トサカに来たのは智。仁菜は間違っていた。でもそれが出来る仁菜に自分は惹かれたんだ。
トゲトゲは対バンを断る事にした。そのけじめとして退所届を出した。お金はいつ払えるか分からないが、必ず返す。そしてここに至った理由を話した。
事務所をやめるのは中田にも話した。中田、十年経っても未だ生き残っていたらまたおいで。ただで仕事を引き受けてあげる。ありがとうございます、中田さん。
あ、やっとちゃんと呼ばれて中田がニヤリとした。
いつもの牛丼屋へ。ここで紅生姜に誓おう、この五人でずっとやって行くと。そして桃香にここまでやって来たこの街が好きですと言う仁菜だが、桃香、「川崎な」と川崎アピール。
そしてライブ当日。やはり人数は完全に負けていた。桃香は昨日のダイダスのライブ後のこちらのコメントを見てみたら、アンチに対してそれに立ち上がったコメントもあったのだ。分かってくれている人には届いてる。
控室の所にヒナから「バカは見る」な仁菜いじりがあって、これって実はヒナって子は仁菜に折れてほしくなかったのではとみんな思った。だってわざわざ仁菜に自分が間違っていた謝れなんて言ったら絶対反発する筈だから。
ライブが始まって仁菜からご挨拶。自分語りも入れて。その途中で気がつく。ヒナだってダイダスの桃香の歌が好きだったんだ。ちゃんと届いていたんだ。
始まりの目撃者になって下さい!
ガルクラ、とても良かった。始まった時は仁菜のトゲトゲしさにうわぁと思ったけど、あれが味だった。