夜のクラゲは泳げない・第11話
めいの渾身の心の叫びで花音はやっぱり歌うとなったJELEE。しかし今のJELEEにまひるは居ない。花音はまひるが前に進もうとしてるのだからそれを待っていようと言うが、花音は花音であれでじゃあ歌える様になったのか。
その前に進もうとしてるまひるだけど、ああ、やはり駄目ですか。サンフラワードールズの為にと依頼されて、そしてあの花音の事件があってがむしゃらに描いていたけど、あの姿勢は「もっと上手く描かなくちゃ」だったからなあ。雪音からは「あなたは自分の絵が好きじゃないのね」と言われてしまった。
事務所からの帰りはセンターのメロと一緒の車になった。メロ、光月「先生」に見ろバカをどう思っているか聞いた。この二人の関係、メロからはまひるの事を詳しくは知らないのだっけ。花音と一緒にJELEEやってる程度しか。でないとわざわざ聞かないだろう。
まひるからは最低だと言われたが、でもそれは自分を棚に上げた評価だとも言う。顔を隠して人を非難するのは最低だけど、一方で見ろバカはクソデカな愚痴だと思う。まひるは昔は誰にも何も言えなくて愚痴をこぼしていただけだが、ある人と出会った事でそれが変わった。出会わなかったらあのまま愚痴をこぼすだけだったろう。そんな出会いがあったおかげでどうにかなった自分が勝手に見ろバカを批判は出来ない。
花音、やはり歌えていなかった。花音も分かってるし、めいもそう思った。今の花音の歌は誰に向けての歌なのか。めいは昔は言われるがままにしていたけど、ののたんに出会ってそれが変わった。このハロウィンのライブの後に書いた歌詞を一旦全部書き換えないか。今歌いたい事に全部書き換えないか。
まひるはもう一度雪音に絵を納品したが、やはり駄目だ。そして時間切れ。だからこちらで修正したとおりに直して描いてほしい。それ、もうまひるの絵ではない。
帰り道、まひるは殊更声に出して「良かった良かったこれで間に合うよ」なんて言ってるけど、良いわけないじゃないかと即座に否定した。それじゃあのクラゲの絵を描いて壁画に採用されて友達に見せた時に変だと言われて自分の絵を引っ込めたのと同じではないか。
キウイから花音が歌おうとしてる、前に進もうとしてると聞いてまひるは原点に戻ろうとする。あの時のオリジナルのクラゲの絵はあるだろうか。キウイは大宮の倉庫にあるのではと言う。先ず、どうしてキウイの方がオリジナルの絵を持ってるのだろう。まひるが隠そうとしたのをキウイが引き取ったんだっけ?
そしてキウイには大宮に倉庫がある。トランクルームか。後で出て来るがトランクルームの中でもそれなりの大きさのヤツだ。結構するぞ。昔借りたらしくて場所が大宮で、一緒に行こうと思ったまひるだがすぐに訂正する。連絡しておいてくれたら一人で行く。だってキウイが大宮のあそこに行ったら昔の人間と出くわすかもしれない。でもキウイは自分も行くと決めた。まひるはキウイが身バレして何か言われてないか心配だったが、キウイはもし会っても言い返してやると言う。実は色々もう来てるんだけど。
と言う事で二人でトランクルームへ。絵はちゃんとあった。同時にキウイの小学校三年生の時の絵が出て来るが、いやいや、いくら何でもそれは無理では。模写かな。
トランクルームから外に出て、学生の声が聞こえたらキウイが敏感に反応したのを見てまひるはメッセージ来てないって本当?と疑った。だってこれだけ敏感になってるから。それを言われてキウイが見せたらやはり来てた。その中の名前はまひるの所に来てたのと一緒なのでキウイとまひるが一緒だった時のヤツか。でもまひるはキウイが今でも自分のヒーローだと宣言する。
それでゲーセンに行った訳だが、やはり会っちゃった。名前が出ていた濱内と真弓。まひるはトイレに行ったキウイにこっそりメッセージ送ったけど、真弓と濱内達に責められているまひるを見たキウイが黙って居られなくなって出て行く。今度は連中はキウイを責める。
おまえらには自分の気持ちが分かるか。自分を好きになれる様に新しく作ったのにおまえらに文句は言わせない。これがまひるが認めるヒーローのキウイだ。
花音も改めて訴えたい歌詞を完成させ(めいが完成!と言うからちゃんと出来てるのだろう)、キウイがVtuberとして自分をはっきりさせ、こうなったらあとはまひるだ。そのまひるが完成品の絵を雪音の所へ持って行く。
オーダーと違うし口のきき方がなってないと雪音が切り出したが、これはOKなサインだ。でも別にあの言い方悪くなかったのでは。ともかく、雪音もこれがまひるの絵だと認めた。
ここでまひるから一つの条件。年末の参道のイベントにJELEEも出して欲しい。
お、正面からの対決か。