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声優ラジオのウラオモテ・第5話

高校生ラジオの出張版で夕暮夕陽の疑惑を解消させた由美子だったが、疑惑は解けても声優としてのこれまで作り上げた物は瓦解せざるを得ない。由美子はある意味で自業自得だが、それに夕暮夕陽はある意味では巻き込まれた。

と言う事で加賀崎はお怒り。今から夕暮夕陽の所属事務所のブルークラウンに謝罪に行く。今すぐにだ。

すぐさまブルークラウンに行ったら嘉島社長が直々に謝罪を受けようと待っていた。ただ、謝罪のセリフはどうでも良い。嘉島はお怒りだ。余計な事をしてくれた。事務所としてはちゃんとした場所を用意して疑惑を晴らすつもりだった。それがああなってはもう夕暮夕陽はアイドル声優としてはやって行けない。今回の件、後悔はしてるのかと嘉島は言う。

ああ、ここは由美子は後悔してるとは言わないなと思ったら、やはり後悔はしてない。申し訳ない事をしたかもしれないが、やった事は悔いてはいない。生まれ変わっても同じ事をするだろう。それを聞いた嘉島が怒鳴る。この小娘が!などと言ったけど、やはり本気での怒気じゃなかったか。

謝罪の件はもう昨日のうちに済んでいる。由美子が来たのは形を示す事。ただ、これはチョコブラウニーとブルークラウンの間だから穏便に済ませたけど、他の事務所だったらこうは行かないかもしれない。事態の大きさを分かって貰う為に加賀崎から嘉島に頼んだのだ。

ただ、嘉島からは由美子/歌種やすみの手を取って貰ってありがとうと言う。どうしてかと言うと、しかるべき場で疑惑を解く事は出来る。だがあんな形で心を折られた声優はもう普通なら現場に戻れない。夕暮夕陽はもう完全に終わってしまったと思ったのだ。しかし由美子がああやって自分を犠牲にしても手を取ってくれたから夕暮夕陽は立ち直って声優は続ける事が出来る。だからありがとう。
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帰り際になんだか小さい先輩みたいなのがやって来たぞ。彼女は夕暮夕陽のマネージャーの成瀬珠里。成瀬からも涙ながらの感謝。この様子で由美子は新人マネージャーかと思ったらあれで優秀で彼女のおかげで夕暮夕陽は売れる様になったし他にも売れっ子声優のマネージャーをしてる。おまけに加賀崎よりも先輩。やはり小さい先輩だったか。

エレベーターを降りた所で柚日咲めくると遭遇。彼女は乙女と同期のやはり売れてる声優。最初のうちは営業スマイルみたいな感じだったが握手をした所で豹変した。
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うちの愚かな後輩をきちんと地獄に落としてくれてありがとう。
あんな間抜けな失態をしたバカを事務所が取り繕うとしていたが、あんたがやってくれたおかげでこれでもう夕暮夕陽はアイドル声優は無理だ。

友情ごっこをしたいならよそでやれ。なんで関係無いのにそんな事を言うのか。関係ない訳ないと柚日咲は言う。それはあんな事をしてくれたせいで他の声優もウラオモテがあると言うのを脳裏に叩き込まれた。こうなってしまっては自分達が何をどう言ってもあれにはウラがあるのだろうと見られてしまう。大変な迷惑だ。

流石にここで加賀崎が介入。うちの子をあまりいじめないで。柚日咲は加賀崎にはいい顔して別れた。

由美子としては言われた事は分かるけど、あんな言い方しなくてもと腹を立てていた。こう言う立腹ってやり場が無いんだよね。でも加賀崎はあれが由美子の目指す姿だと言う。そして柚日咲のラジオ番組を見せてくれるのだ。それを見て由美子は驚いた。なんてトークが上手い。やはり売れてる声優は違う。

柚日咲の番組の一つ「柚日咲めくるのくるくるメリーゴーランド」は既に121回目(あ、これは単にその回の録画で今は200回超えなのか)。それ以外にも番組を持ってると言う。うーん、私は声優本人にはほとんど興味無いからその世界を知らないけど、そんなにラジオ番組なんてあるの?ラジオ番組と言うと「波よ聞いてくれ」のミナレがやっていたのしかイメージ出来ない。あれはあれで大変楽しかったけど。

ともかくそんな武器があると声優としてあちこちから呼ばれる。対して歌種やすみはアイドルと言う武器を失ってしまった。これからまた武器を作らねばならない。

さて、あの事件後の現状はと言うと、高校生ラジオは聴取率が上がった。それとキャラを脱いだ地のトークはそれなりに受けた。しかし注目されると副作用が出て来る。何しろあの疑惑動画を上げた奴は身バレして退学して逃げたのであいつからの被害は無くなった一方で、あいつの学校が特定されたと言う事は自動的に由美子と千佳の学校も分かってしまったと言う事でファンが出待ちとかする様になってしまったのだ。ああ、プライベートに入り込むってこれだけ迷惑なんだな。

フェンスの穴から脱出していた由美子だったが、そこは塞がれてしまった。そこで今日の由美子は変身の秘策で行く。ギャル姿で身バレしたので普通の高校生でしかも真面目で地味っぽいキャラにした事で多分バレまい。だが千佳はどうする。と言う事で由美子は自分が変装させてあげよう、これで夕暮夕陽の綺麗な肌にメイク出来るぞウッヒッヒと言う企みで千佳に化粧を施す。

メイクしながら千佳に影響はどうだったかと聞いてみたら、やはり仕事は大きく減ったそうだ。決まっていなかった新しいオファーは全部消えた。アイドル声優と言う位置づけが無くなってそれを期待した所が引いてしまったのだ。アイドル声優なんてと思っていた千佳だったが、あれが自分の武器の一つだったのだなと身にしみて分かる。

なんて事をしてるうちにメイクは終了。でもそれだけで良いの?と思ったらウィッグも用意したのか。スカートの丈も上げてギャルっぽくした。

こうして校門から堂々と出たら大丈夫。この場は大丈夫でも特定厨はカバンの汚れとか損傷から分かっちゃうかもしれぬ。

ともあれ二人にマネージャーから呼び出し。行ってみたら加賀崎と成瀬が待っていて、今後の作戦会議。事務所が違うので普通は協力しないが、今回は違う。でもこの二人だと共倒れではないかと思う千佳。

加賀崎と成瀬の作戦は、今受けているラジオ番組を利用する。これを押していこう。他のラジオのゲスト出演を取り付ける。これで認知度を上げる。イベントもやる。でもリアルなイベントは大丈夫だろうか。逆に炎上しないか。或いは人がそもそも集まるのか。

と言う所に協力者登場。乙女が来てくれた。あの三人のユニットのハートタルトは未だ生きている。あれってここでの打開策の要素になる物だったのか。乙女のネームバリューと乙女に対して面と向かって攻撃をかけないだろうと言う利点を活かして行こうと言うのだ。
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ハートタルトなら番組に呼んで良いと言うのもある。一番近い予定はこれ。
「柚日咲めくるのくるくるメリーゴーランド」第216回。
あの柚日咲だよ。由美子、地獄が待ってるよ。千佳は未だ何も知らないが。

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