夜のクラゲは泳げない・第8話
冒頭、特定厨が見つけたみたいだ。どう繋がるかと思ったら後半で来たか。
そんな事があるとはつゆ知らず、JELEEはハロウィンに結成したのであとニ週間で結成一周年。あれ?もうそんなに経ってるのか。花音は一周年記念ライブをやりたいと切り出した。でもリアルイベントするの?ハロウィンなら仮面でライブしてもおかしくないじゃないか。と言う事で仮面ライブをやる事にした。
自分達のファンに直接届けたい。
ライブに向けて色々準備。話し合う事が多いから合宿で話し合おう。キウイは最初渋ったが、一人だけレモートと言うのは疎外感もあるのでキウイも参加する事に。
今回冒頭からいつも以上に花音がウキウキノリノリなのが心配だったが、どんどん進行する。合宿のホテルを探すめいだけど、お前の検索は危うい。
まさかと思ったら、ホテルはやはりラブホだった。ラブホしらないめい、現地でこっそり教えられて初めて恥ずかしがる。そして花音が抵抗感無く興味を持つ。
と言う事で室内へ。また確かにラブホは安価で色々出来る部屋になってるよね。衣装をどうすると言うお試しは部屋に備え付けのコスプレだろうか。めいは魂が抜ける程だったが。ここで良いアイディアが出た。あのクラゲの絵をモチーフにした物はどうだろうか。うん、あれをプリントするのが無難だと思う。
そしてライブ会場の選定。ここは心配だったなあ。そんなに金かけて人が集まるのかと。さらに花音の夢は膨らむ。ファンと一緒に作るライブにしたい。青いサイリウムが埋め尽くすライブ。
こうして大枠が決まって10月31日に結成記念ライブしますと配信。
花音は青いサイリウムの他に青い傘も用意してねとファンに呼びかけた。このノリノリの状態が本当に心配。
結局ライブは馴染のライブハウスで。でも結局はそれが良かった。
そこへ急報が入った。あの特定厨が元アイドルの橘ののかが顔を隠して音楽活動をしていた。それがJELEE。お腹のほくろの数と位置が一致する。ほくろはねえ、江戸時代の人相書きで重視する点な程に個人特定に使われるから。
このネット上での騒ぎを受けてライブハウスからはライブの中止を言われてしまった。このままだとライブの時に何が起きるか分からない。暴力沙汰が起きたらライブハウスとしては困る。花音は仕方ない、自分のわがままだけで始めた事だから中止も仕方ないと言うが、まひるはそれは違うと言う。これは自分も含めた四人でやりたいと思った事だ。だから中止して良いとは思っていない。
頭を下げられても困ると言うライブハウス店長にめいは金なら出すと言うのだ。推しの夢は私の夢。困惑した店長にキウイから無観客ならどうだと提案が出た。無観客なら騒動は店では起きない。当初の「ファンと一緒の空間でのライブ」とは違うけど。
そして当日。花音は何とかライブ出来そうで良かったねと言うけど、ノリが足りない。このままで行けるのかと思ったら、キウイが仕込んでくれた。あのラブホで見た光の泡のシャンデリアをヒントにプロジェクターを使って、ファンの皆が描いてくれた絵をライブハウス内に浮かび上がらせる。ハッシュタグは #JELEEはこの子だ
ファンの描いてくれたJELEEの絵がライブハウスを埋め尽くしている。これで最初に望んだファンと一緒の空間のライブが出来る。
JELEEのライブ、花音が歌ってめいがキーボードやって、まひるがリアルタイムで絵を描いてる?
フォロワー、98000超えした所でライブ終了。
やりきった感溢れる中、花音とまひるは次は大晦日を目指して行こうと約束した。約束したのだが、その晩まひるの所にProduction HAYAKAWAからメールが入った。当社のアイドルサンフラワードールズのイラストを依頼したい、早川雪音。