終末トレインどこへいく?・第6話
何の話をしてるのかと思ったら、乗ってる西武2000系に名前を付けようとしていた。撫子の提案が池袋エクスプレスで、後から分かるけどもう秋津・清瀬間に入っていたから急行だとあとはひばりヶ丘と石神井公園にしか止まらないので速そう。
静留が思いついたのは「アポジー」。月と地球が一番離れる地点。静留からこんな提案が出るのは意外だったが、これは葉香から聞いたものだと言う。
ここから葉香に対する話になる。葉香が天体の事を言うなんて意外、もっとポワポワな感じで一人で何かすると言う感じでもなかった。なのにどうして一人で池袋に行ったのだろう。それだけは静留が知ってる。と言うか思い当たる。
連絡の定時間になったので一時停止して善治郎と通信したけどまたボボボになって役に立たない。停止したのはどこかの陸橋の上みたいだけど、秋津・清瀬間にこう言う所は無いのではないか。撫子と玲実はタケノコを採取して食材にしていた。
その時晶が大声を出した。ポチさんがゲロ吐いた。でもポチさんのゲロの件、今回はもう何も関係して来ないんだよね。何の為のエピソードだったのか。静留だけが大丈夫だと関心を寄せない、そう言う子だと言うのを描くエピソードだったのだろうか。
ポチさんが心配じゃないの?連れて来たのにと言われて静留は自分が連れて来た訳じゃない、ポチさんが勝手に着いてきたんだと言うのだ。この話、以前も三人を乗せた訳じゃないの蒸し返しになってしまう。ただ、静留からしたら「連れて来た訳じゃない」迄は間違ってないんだけど。でも多分高校生になったばかりの静留にはその先まで考えられない。撫子が一番そう言う点は敏感だ。
そして話は何故葉香が池袋に行ってしまったのかなの話に繋がる。静留は事情を知ってるのではないか。だから後先考えずに一人池袋に行こうとしたのではないか。三人はそれが何かは分からず、でも放っておけなくて乗ったのだ。でも話して。
そこで静留は重い口を開く。以前チラと出たあの場面だ。宿橋での場面だ。
葉香から宇宙に興味があると聞いた静留は意外だと声を上げた。そんな事考えてたんだ。宇宙開発に関係した事に就くのが将来の夢。静留はそれにどうやってなるのと問う。ここまでは分かる。だから葉香は大学に行って研究者になって研究機関とかに入りたいと言うと、ここで静留がいきなり失礼な事を言い出す。
リアルに考えてどうなんだろうね。私達、普通の人間でしょ、そう言うのは特別な人間がやる事でしょ。吾野から宇宙とか無理、あまり大きい事を言うと恥ずかしい。もっと現実と折り合いつけたら良い。無理なんだから。ここまで言い放ったのはひょっとしたら静留は玲実が離れて行っちゃうと言うのを本能的に止めたかったかもしれない。
静留ってそう言う人なんだ。葉香こそそう言う人なんだ。知らないからね、葉香の事なんて。そう言い合って二人は別れた。7G事件前に。
それを聞いたら三人はそれはやはり静留がひどい事を言ったと思う。でも静留は未だそんなにひどいこと言ったかなと思ってる。
何故その事を今まで言ってくれなかったの。だって連れて来た訳じゃないし。また戻った。今回、撫子が曖昧にしないで追求して来る。
そう言われて静留はムキになった。そうだよね、一人で行くべきだった。そう言って静留は荷物を持って一人で線路を歩き始めた。撫子は静留も、自分達も一旦頭を冷やすしかないと思った。一人で出て行った静留にはポチさんが着いて行った。
じゃあご飯にしようかと言う撫子に、多分玲実はあまり考えずに言った。どうしてそんなに冷静で居られるのか。撫子の返しはきつい。その問いが八つ当たりだったら答えないよ。
玲実はすぐに素直になるのが良い点だ。ごめんなさい、それが65%位ある。玲実が正直だから撫子が答える。線路は一本しか無い(意味的に)。だからこのまま進めば必ず静留に出会う。そう言えば所沢駅はどうなってたんだろう。
タケノコご飯を食べながら晶はふと疑問に思った。何故アポジーなのだろう。ペリジーでも良かったのに。それは葉香との関係を表してたのではなかろうか。今は遠点だけどきっと近点に行ける。
線路を歩いていた静留、蛇行してるのを見て大回りは嫌だなと短絡しようと線路から外れた。うん、そう言うの山登りでは遭難する原因なんだけど。案の定と言うか静留は道が分からなくなった。山で道迷いしたら登るのが鉄則と戻り始めたのは良いのだが、変なのに囲まれてしまった。
ゾンビだ!静留は吾野柔術やってるから一対一は強いけど、多勢に無勢。抑え込まれてしまった。これどうやって助かるのかと思ったら、おやめと命令する者ありけり。
この子も顔が青い。連れて行こうと言われて静留は連れて行かれた。
そんな事とも知らず撫子達はゆっくりと進んでいたが一向に静留に遭遇しない。そうこうするうちに音楽が聞こえた。あの黒豹キャラバンだ。
ネコ兄さんと連絡取れて話を聞いてみた。撫子とネコ兄さんの会話でこの世界には西武池袋線しかないらしい。そのネコ兄さんに静留への伝言を頼んだ。いつでも待ってると。ただ、線路から外れたら不穏な雰囲気がある。渡りゾンビの目撃情報があると言う。
静留がゾンビの女王黒木さんから聞いた話だとゾンビは環境に敏感だから季節に応じて移動してる。それを指導できるのが黒木だけ。そんな解説に静留の反応が薄いのでお腹すいてるのか一本やれと近くのゾンビに命じて腕を差し出されたら、流石に静留が焦る。こう言うビーフジャーキー的なのは歯の間に挟まるから食べないことにしてる(ワロタ
ネコ兄さんから情報をもらって別れたが、今頃静留はゾンビ化してるかもれないと玲実はネコ兄さんに着いて行こうとする。静留を見捨てるのか。このあとのやり合いはわかりにくかったな。ひどい男と付き合ってる女の人がこの人はギャンブルさえ無ければ酒さえ飲まなければと言ってると時に、酒を飲んでるから悪い人だと言うのと同じなのではないかと。なに、ゾンビ化は酒癖の悪い状態?
静留に酷い事言われても友達?葉香は静留に酷い事言われても友達だと思ってる?うん、きっと思ってる、だから静留を葉香に会わせないとと言われて、玲実はこれで納得した。単純明快な所が玲実の長所だ。