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夜のクラゲは泳げない・第5話

JELEEの初の曲は再生数が5万を超えた。やたー!あれ?変な声が入ってる。アップロードするファイルを間違えたのだ。あの時、皆目にクマを作って朦朧としていたし、直後に寝ちゃったし。あの声のせいでJELEEの呪いの曲としてバズって、でも一方でそのおかげで沢山の人には聴いて貰えた。

大いに喜ぶ四人。中でもまひるは一度諦めた自分の絵にまた自信を取り戻せて、自分のアカウントの更新も再開した。

その浮かれっぷりに危うい感じもあった。
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ところが一つのコメントに目が入る。
「イラストだけしょぼくね?」

一瞬にして叩き落されるまひる。それに加えて有名絵師くろっぷがまひるの絵のファンアートを描いてくれる。花音達は有名絵師がファンアートを描いてくれた事に更に喜ぶが、まひるは益々憂鬱になった。なんでこんな上手い人が私の絵のファンアートを。

フォロワーがそもそも違うので、当然イイネの数もあちらの方がずっと多い。ここが今のSNSの仕組みなんだよね。見られる母数が違うと当然イイネされる数も違って来る。でも描いた側からしたらそこは頭に入らなくて単純にイイネの数が気になるのだ。これはもうどうしようもない。

その辺が未だ高校生のまひるには全然折り込めてない部分だろう。だからすっかり暗い気持ちになった。

これを花音がしっかり気づく。だからまひるの家にまで行って何があったんだと聞く。単に面と向かって聞くのではなく、まひるの制服を来て同級生でーすとやってからなのが演出の妙だろう。これでやっとまひるは話せた。そして花音は私が好きなのはまひるの絵であってそれ以外は無いと言われた。あの絵があったればこそ、もう一度グループが作れた。キウイやめいにも会えた。そう言われてまひるは立ち直る。でも全部言えた訳じゃないんだ。くろっぷには相変わらず思う所があった。何故自分の領分に踏み込んで来る。邪魔だ消えろ。ここ迄は花音には言えなかった。花音に対する質問も、花音の答えが好きだからと言うもので、どっちが上手いじゃない点が未だ足りなかった。花音はくろっぷを知った時に「こんなに上手い人」って言ってたし。

配信の時にくろっぷが出現したら三人は喜ぶし。全然まひるの心は晴れていないよ。だから山手線が新宿に着くタイミングでどっちが上手い?と聞いてしまったりする。そんな事言うから花音、新宿で降りずにまひるを水族館に誘った。
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まひるが水族館作ってよと思わず言った言葉はまるで綸言汗の如しに取り消しがきかない言葉として花音は受け止めてしまった。そして配信で水族館作る宣言。

まひるはこの後自分だけ置いてきぼりにされたくないと絵の練習をする。ひたすらする。あれ?これってひょっとしたらヤバい方向になってしまうかも。絵を何とかしよう上手くなろうとするあまりに持ち味を失ってしまう危険性がある。そうなっちゃったらマズイなと思ったが、今回は杞憂に終わった。クラゲの壁画に名前を入れた位だから決意の硬さだったのだろう。
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まひるの新しい絵は花音がひと目見ていいよコレと言ってくれる。そしてニ曲目をアップロード。こちらも、既に注目されたグループだから見る見る再生数が万を超えた。
まひる、これでもう大丈夫なんだろうか。初詣の花園神社の様子もちゃんとしてたし。

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