ガールズバンドクライ・第3話
仁菜は桃香からアプリを教えて貰った。楽譜が読めなくともタッチしてみるだけで曲が作れるアプリを。これにはまってしまった仁菜。全然勉強が手につかない。予備校ではイビキを立てて寝ちゃうし。
そして一週間後、桃香の家に行って出来た物をお披露目する。肉まんが山の様にあって、これはすばるの差し入れ。え?肉まんにソースをかけるの?すばるがこの家はそんなに近くないと言っていたので、ここに住む様になった訳じゃないんだ。
仁菜は未だ三人でバンドをやるのに抵抗感を持っている。だからこの曲を使って歌えと言われてもハイそうですかとは全然言えない。だから一度その場から逃げて外に出ちゃうが、バンドを人質に取られてまた戻って来る。
すばるがスマホを忘れて行ったので、桃香に届けに行ってやれよと言われた仁菜。渋谷にやって来た。そう言えば舞台は川崎だったっけ。川崎から渋谷はちょっと遠いよね。渋谷のどこにすばるが居るのかと思ったら、何か事務所ビルみたいな所で、友達みたいな子と階段を下りて来た。ここってアフタースクールなのか。
ハンバーガーを前にして、すばるが言う。「私馬鹿じゃないから避けられてるのは分かる。だから自分はバンドをやめた方が良いのか」と。確かに仁菜の行動はそうだが、でも仁菜がそう言う行動をとるのはすばるを嫌悪してる訳ではない。仁菜の性格は、新しい人物にすぐには馴染めないと言うもので、だからすばるが嫌とか言うのとは違う。
桃香にスタジオに連れて来られた。マイクを渡されて歌えと言われた。桃香は仁菜の歌を聴きたい。まずは少し声を出して合わせてみたら良いと。こうして音楽に合わせて声を出す仁菜。ああ電車のモニタでガルクラのCMが流れてる時に見たのはこの表情か。
鳥肌が立ってしまった仁菜。桃香の術中にはまってしまった。終わってから例の牛丼屋へ。以前仁菜がそれとは知らずに中指を立てて店員を怒らせた店だ。そうかこの二人が後から参加するのか。OPであと二人参加するみたいだなとは思っていたが。ここで名刺交換。お互いバンド名が酷い。新川崎(仮)と紅生姜とか。
牛丼を食べてから桃香はこれからバイトなんだと二人と別れる。ここですばるが気づかせる。桃香はバイトの身の上なのにスタジオも牛丼も奢らせてしまった。そして帰り際に桃香が見上げた先は元居たバンドなのだ。
仁菜はそれを聞いてどう思ったのだろう。この後すばると一緒に駅に行かずに歩いて帰る。まさかいきなり倹約してお金を貯める気になったのだろうか。
そして遂にステージでのライブ。怖気づく仁菜に桃香が励ます。大丈夫だ、おまえは心の中から湧き上がる声を出せば良いのだ。失敗したって失う物なんて何も無い。こうして初めてのステージでの演奏。お、路上を歩く人達がみんな仁菜の衣装になったと言う事は仁菜の声が届いたのか。ちゃんと受けてたし。