声優ラジオのウラオモテ・第3話
声優ラジオを聞きながらビルを探してるみたいな奴が居る。そしてあのコロッケを食べた肉屋のマットからうちの学校の近くに居ると特定していた。あ、これって今回は身バレする話かな?
またラジオで余計な事を口走ってしまって、それをリアルでやろうとしている。と言う事で今日は由美子は千佳の家にお泊りに。二子玉川付近を歩いてるなと思ったら、そこのタワマンが千佳の家だった。母子家庭と言っていたけど、母が弁護士で稼いでるのでお金があるのだ。
由美子は驚いたが、それをおいて夕食のオムライスを作った。美味しいと喜ぶ千佳。千佳の母の分もあるよと言ったら、一生懸命メッセージを送っていた。
そして裸の付き合い。これが百合営業と言う物なのか。弾力形が良いとか、お前は中学生男子かよ。
風呂からあがってパジャマになって、お泊りの証拠写真を撮って投稿したのだが、まさかこれがあとから身バレのきっかけになろうとは。そこにカバンが写っていたんだな。
由美子が声優になったきっかけは子供の頃にプリティアが好きで、母と祖母は仕事で家に居ない事が多くてそれがきっかけだった。実はここを聞いた時は時代の違いにショックだった。私の世代だと母が働いてると言うのは少ないかもしれないがそれはあった。しかし祖母も働いてると言うのは聞いた事がなかった。確かに今なら老人でも働いてるけど。
千佳が声優になったきっかけは、父親がアニメーターだったから。それで父の作品に声をあてたいと思ったのだ。一方で母はそれが気に食わなかった。
夜、由美子が目が覚めて部屋の外に出たらリビングが明るい。見てみたら千佳の母が帰宅していた。
千佳の母は作っておいたオムライスを食べながら由美子に聞いてみた。由美子が声優をやってる事に親は何と言ってるのか。由美子は好きにさせて貰っていると答えたが、いや、好きにさせてるよりもっと上で、しっかりやれと言ってたのでは。
あなたに言う事じゃないけどと前置きはするが、その後千佳母は声優業をくさす。その言いは酷いよ。大人げない。今日始めて会った子に言う内容じゃない。
これには由美子がカチンと来た。カチンと来たが、ただ反論する訳ではない。声優業は確かに不安定で売れなかったら先が無い。だが夕暮夕陽は違う。彼女は生き抜いていく実力がある。自分はいつも嫉妬してるし周囲も認めている。
と言うのを言うだけ言って戻ろうとしたら千佳が逃げて行く。あ、聞かれた。
そして部屋では千佳があまりに下手くそな寝たフリ、ワロタ。
翌日、千佳からその御礼みたいな一度しか言わないお言葉。由美子に対して自分も嫉妬してる、そして周囲から愛されている、さらには母が認めたと言うのだ。あ、あの言いたい事を言ったの、ちゃんと受け止めたんだ。
夕暮夕陽に認められて歌種やすみ、凄い喜ぶ。喜ぶのだが....
やすみ、オーディションに受からない。一方で夕陽は神代監督の新作のヒロインに抜擢された。あーあ、また差がついちゃったなとこの時思ったか。
そして追い討ちの様に残念なお知らせ。高校生ラジオが思った程に反響が無くてあと4回で打ち切りと言われた。やすみはそれでショックだったけど、夕陽はそれを聞いたけど無反応に見えた。
これでやすみが暴走しちゃった。売れっ子声優はラジオ番組が一つ無くなっても関係ないよね。これはやすみが悪いよ。ただ、オーディションに落ちたのが続いてイライラしてたんだな。そして言っちゃいけない事まで。監督に媚びを売ってるのではとか。これには夕陽が激怒。
収録が終わってから朝加が話を聞いてくれた。これでやっと由美子が吐き出せた。でも朝加が気づかせてくれた。今日は千佳は二度も台本を忘れたし、今日の台本には全くメモを入れてない。上の空だったのだ。そして放送作家として朝加には分かる。その人が身を入れてやってるかどうか。千佳は楽しんで声優ラジオやってたよ。
由美子、千佳にちゃんと謝ると決めた。
明日、学校で謝る。
ところが事件が起きた。乙女から直接の電話。夕暮夕陽が大変な事になっている。検索してみたら夕暮夕陽が神代監督のマンションに入っていく写真がネットに出たと言うのだ。これ、絶対枕営業だろと。
でも「このおっさん誰?」って書かれているので、そこでは神代監督と決めつけられてるが、監督だったらもっと有名で顔とか知られてるのでは。多分、今回話が出た「父はアニメーター」と言う流れで、あれは千佳の父なのではないか。