ガールズバンドクライ・第4話
仁菜が楽器店でにへらーな顔するのはここで来るのか。
思っている事を思い切り声を出して叫ぶ快感を知ってしまった仁菜。まさに桃香の狙いどおり。
でもその後の練習に行ったスタジオですばるの携帯が鳴動してそれを見てすばるは慌てて帰ってしまう。
桃香はさては男だなと言う。そう聞いて慌てる仁菜。電話してみると言うが、そんな男と居て何かしてたら電話に出る訳が無いじゃないか。恋愛とバイトのシフトはフリーダムで良いと桃香は言うのだ。
それに対して仁菜はだったら桃香はどう思っているのか、ダイヤモンドダストをと聞いてきた。それ、流れ的にはあまり関係ないのでは。確かにそんな会話はすばるとはしていたけど。当然桃香はあまり聞かれたくないと言う答えをするのに仁菜はグイグイ来る。あれ?思った事を言えない子じゃなかったのか。歌で声出して変わったのか。
仁菜がしつこいから桃香も教えてやる。高校生の頃の軽音部の時の写真を見せる。ダイダス、結成した時からこれで行けると言うグループだったが、メジャーデビュー直前で桃香が脱退。高校時代の桃香、こんな笑顔してたのに。
翌朝すばるから返事が来る。
「バンドやめます ごめん!」
ナニソレ
と言う事で仁菜は桃香とすばるの行ってるアフタースクールへ。ただ桃香は無理をしても駄目だ、バンドが良かったら男と別れたら戻って来る、一方で無理強いしたらかえって燃え上がる。
腰が引けた格好で中に入った仁菜、ここでのすばるはムカつくキャラなので気をつけろと言う。そのムカつくキャラの雰囲気ですばる登場。一緒に入って来たのは「おばあさま」と呼ばれる人。
仁菜に絡まれておばあさまからそちらの方はどなた?と聞かれたすばるは役者仲間のお友達だと言うのだ。なんだそりゃと言う顔の桃香にドツキを入れて黙らせる。ワロタ。
やむなくか仁菜と桃香と四人で喫茶店のルノワールへ。この時点ではどこかの名家のおばあさまかと思ったので、ルノワール?と思ったけど、そうじゃなかった。おばあさま安和天童は役者なのだ。
ちょっと事情が分かったけど、すばるがバンドやめると言ったのは動転したからと言う。動転しすぎだろ。戻った天童はすばるの芝居がどれだけ上達したのかエチュードをやって確認しましょうと言うのだ。そんなの出来るかーと言う会話をスマホの早打ちで揉めるのもワロタ。
当然仁菜と桃香は素人なのだが、エチュードを利用して桃香は何故すばるはバンドやめるとか言い出した、に相当するセリフをぶつける。
帰りの電車の中ですばるは何故あのおばあさまが急に来たのか考えたが、思いつく事があった。ドラマ出演依頼のご相談、と言うメールが来てたのだ。あー、天童の推薦で特別ゲスト出演になったのか。すばる、天童の孫、と言うポジションでの役者が嫌と言ってたのに。
翌日。
すばるに呼ばれて仁菜はすばるのマンションに行った。そこで天童がデビューして有名になった頃の映画を見せてくれた。そのタイトルがすばる。天童はだからすばるにすばると言う名前をつけた。
すばるは天童の孫だからと扱われるのも芝居自体も好きではなかった。ただ、ただ、すばるが芝居を目指すと言うその時だけ天童は作り笑顔ではない本当の笑顔をしてくれるのだ。心底の笑顔、あの桃香の写真の笑顔を思い出す仁菜。
事情を話してくれたすばるに仁菜は、やはり今のままは良くない、いつかは話さなくちゃいけないと答えた。
後日、撮影が石神井公園で行われる。あの屋外ステージって錬金3級 まじかる?ぽか~んで初めて行った場所だ。今は当時から少し改修されちゃったけど。
天童が休憩の時に聞いてみた。でも天童はずっと夢だった、共演するのが、そしてすばるが役者をやってくれるのが嬉しいと言うのを聞いたら、仁菜はまた気持ちがモヤった。
だからすばるが天童に芝居やらないと愈々切り出そうとしたその時、仁菜は急いで行かないと駄目だと連れ出す。
折角言おうとしたのにと怒るすばる。仁菜が人にはそれぞれ事情があるんだとか、それ最初にすばるが言ったセリフじゃないか。すばる、怒ったけど、まあ仁菜の気持ちも分かった。暫くはこの状態で行こう。