転生貴族、鑑定スキルで成り上がる・第3話
アルスが自分の家臣になってくれ貧しい人々もちゃんと暮らせる社会に将来したいんだとシャーロットに言っても、今を生きるのが精一杯なんだ貴族の坊っちゃんの遊びに付き合えないと言われて拒否された。
ところがそのシャーロットが人攫いの連中にまた連れて行かれたと言うのだ。
それを聞いたアルスとルーツが急行。怒りのルーツが人攫いの連中をぶっ飛ばす。圧倒的だな。騒ぎを聞いて奴隷商人が何事だと現れた。ルーツの身なりを見たら一応貴族の子供らしいのでそれなりに姿勢を低くして対応する。
ここでやっとアルスが現世日本からの転生者らしい事を言った。子供の未来を守るのが大人の役目だ。だからその子を解放しろと。奴隷商人が郡長の許可を貰って営業してる時代設定なので、身分社会が当然とみなされている。だから子供がどうこう以前に身分がどうなのかがまずあって、身分が奴隷の階層ならまずそれが最優先される。なので現世日本から行った人間にしか発せられない言葉。奴隷商人は何言ってるんだこいつと言う感覚だったろう。
奴隷商人はこいつと話してもらちが明かないと判断して、強力な用心棒を呼んだ。先生、やっちゃって下さい。
しかしアルスの鑑定スキルによるとこの程度の人間はルーツの相手にはならないと見てルーツに安心して任せた。そして当然のごとく用心棒は倒される。
ここに来て初めてルーツが奴隷商人に言うのだ。こちらはこのままシャーロットを連れて行っても良い。だが、そうなると奴隷商人の信用問題になるだろう。既に手付金が入ってる奴隷が居なくなってしまったとは言えまい。一方、こちらはもっと高い値で買う準備がある。それで売ったらより高い値の相手に売れてしまったと言う事に出来るだろうと。いや、それなら最初にそう言えよ。まあ言っても売らなかったろうから、結局暴力沙汰になったのだろうが。
どうして他人だった自分にこうまでしてくれるのかと言うシャーロットだが、アルスは子供の未来を守る為なんて事を言うけど、発端はシャーロットの能力だったんだよね。
シャーロットは二人を町が見下ろせる場所に連れて行ってくれた。辛い時にはここから見下ろすとこの町が好きだから頑張れると言うのだ。
そしてここでシャーロットはアルスの家臣になるのを誓った。
そして給金は全部あの小さい子達に渡してくれと。前回あの子達が居るから行ける訳ないだろと言っていたのの辻褄合わせが出来たか。
この開放された場所に来たのは話の流れ上きっとその為だろうなと言うのがある。それはルーツから魔法の発動の為の道具を渡され、ルーツとしては実際に魔法が使えるのを確認しておかないと信頼が出来ないと言われた流れだ。
予想はしていたが、シャーロットが魔法を使ったら空の開放空間めがけて途方もない爆裂魔法が放たれた。
ここまでと思っていなかったアルスとルーツがあんぐり。
こうしてシャーロットを臣下にして家に連れて行って、彼女が戦力になるとレイヴンに紹介したものの、女の子を戦場になど出せぬと言うレイヴン。まあそれはそうでしょう。だからここでまた一発魔法を放つ。
レイヴン、即座に認めたよ。