ガールズバンドクライ・第2話
仁菜が桃香をこのまま帰らせちゃだめだと中指立ててけギターを持って川崎駅に突撃して引き止めた、は覚えている。で、今回の冒頭、これはどうなったんだ。
桃香がシェアハウスを解約したから今は仁菜のアパートに居るのか。
酔っ払って翌朝二日酔いの桃香。きくりさんかよ。桃香は仁菜が一緒にバンドやってくれるつもりだったが、仁菜は予備校に登録。大学受験するらしい。だからバンドはやらないと言う。
そう言えば仁菜はどう言う理由で上京したのだろう。バンドの事は知らないし歌うつもりもなかった。かと言って予備校に登録する時に「その他」にチェックして書類を出し、毎日通うのか?と聞かれてもそんなお金は無いと言うのだ。高校中退したら人生終わりと口を滑らせて、勿論それは桃香の事なんて指しておらず自分の事を意味していて大学に行かなくちゃと思っている。
照明が未だ無い部屋で鍋を二人で囲みながら鍋の食べ方に戸惑う仁菜に対して、桃香はやっぱりお嬢様なんだなと言う。でも違う。熊本の実家は妙なルールのある家だった。一般的な人生に対する家訓なら未だ分かるが、あれはルールだよね。それに加えて仁菜には原因が分からないいじめの標的にされた過去があった。それを学校も親すらも大事にするなと言う。
だから学校をやめて東京に来て、大学受験資格を取って大学を受けるのだろう。第1話の時からそうだったが、仁菜の負のオーラが本当に負の雰囲気を出している。
桃香がシェアハウスの再契約が出来た様で、ワゴン車に荷物を積んで仁菜の部屋を出て行く。あの荷物が仁菜の部屋に収まっていたの?仁菜と別れるにあたって、最後のお願いと仁菜に歌を歌って貰った。
こうして川崎で本当に一人で暮らす事になった仁菜。もう何日も誰とも話をしていない。そんな時に桃香からメッセージが入って、照明を貰ったんだけど要る?と聞かれ、二つ返事で貰う事にして、桃香の家に向かってウキウキ気分で出かけた。
だがそこには安和すばると言う子が居た。桃香と二人でまた話せると思っていた仁菜はたちまち暗くなる。
そしてそれは食事に出かけてからも一層そうだった。すばるが話しかけてくれるのに。だから中座した仁菜を桃香がついて来て、折角すばるが話しかけてくれているのにと言うが、自分はこんなヤツなのだと照明を抱えて帰ってしまった。
でも帰りの路上でボロボロ涙が落ちる。
そんな自分の心に湧き上がる気持ちを叫ぶのだ。男にうるせーぞと怒鳴られても、照明のペンダントを振り回す。ああ、折角貰ったのに割れちゃった。
部屋に戻ってペンダントをつけようとしたが、届かない。いや、それテーブルの端に乗ってるから滅茶苦茶危ない。幸いただ転んだだけで済んだけど、一人じゃ照明も付けられないと嘆く。
そこに桃香とすばるが来てくれた。
あ、あんな感じで逃げ出した仁菜の所に来てくれるなんてすばるも良い子じゃないか。