終末トレインどこへいく?・第5話
吾野弓術、なんだその戦いは。
晶を治す事が出来るドクターが稲荷山公園に居ると善治郎に聞いて(そう理解した)稲荷山公園を探索した静留と玲実だったが、ミニチュアな自衛隊の総攻撃を受けて囚われの状態となった。
それにしたって拘束するのにチヌークだかのプロペラに結びつけるかと思ったら、あれは意味あったんだな。
ともかく、自衛隊による拘束はしっかりしていてどう動かしても手は縄から抜く事が出来ない。その状態で隊長がマイクで語りかけて来た。
お前たちは何者でどこから来たのか。縄をほどいてくれたら話すと言っても、だったらそのまま干からびろと言うので静留が吾野から来たと叫んだら隊長が興味を持つ。吾野の人間も変わっていないのか。
何しに来たと問われ静留は一回はぐらかそうとしたけど玲実はあっさり医者を探しに来たと行ってしまった。言っちゃったら駆け引きにならないじゃん。そこから二人がむかつくおっさんの悪口になるが、おっさんは怒ってヘリのプロペラを回転させた。勝手に喧嘩してんじゃねー。
隊長、改めて吾野には医者は居ないのかと問うが、ドクターを探しに来たと言うと隊員達の反応があった。明らかに「ドクター」に反応していた。何故ドクターが必要なのか。それは友達にキノコが生えてそれを抜いたらおかしくなったと答えると、キノコに驚く。それも7Gの影響なのか。やはりボスが言った通りだった。報告せねば。一方で二人は骨にして狭山市立博物館に展示すると言う。あるんだよね、駅のすぐ近くに狭山市立博物館。
拘束を解こうとする玲実に静留がブレスレットが切れちゃうよと言うと大人しくなる。ブレスレットも意味あったんだな。
でも拘束は取れない。これ、どう打開するのかと思ったら、その場にこっそりとやって来た掃除のお姉さんが居た。でも二人を解放したり話をしたりしたらボスに骨にされて展示されてしまう。それを恐れている。ここの清掃係だから来ただけ。綺麗にしないとやはり骨にされて展示されてしまう。
これを聞いた静留が交渉する条件を掴んだ。
「おしっこする」
そんなのされたらこの場が汚れてボスに骨にされてしまう。玲実も後から気がついた。自分もおしっこする。これはまずい。一方で静留はほどいてくれたらそのボスを倒してやると言うのだ。玲実が静留の吾野柔術はヤバいと言い(これはまあ分かる)、私も何かヤバいと言う(これが本当だったんだな)。
ほどいて貰って、まずはドクター探し。ドクターはボスに囚われたから場所を知ってる人間を助けるのがさらにその先。
稲荷山公園周辺は7G事件で一度膨張して反動で小さくなってしまった。この街をまとめてくれたのがドクター・ガッパ・マコト・オングストローム。何その名前。指導者が出来て小さくなった以外は普通の生活を送れる様になったが、そこに出現したのがボス。ボスはあっという間に街を支配しドクターをどこかに監禁し、そしてこの街を階層社会にしてしまった。
あのでかい身体でよくもまあこっそりと行動出来て、ドクターの居場所を知ってる人間が居ると思われるジョンソンタウンへ。ジョンソンタウンが出て来るとはなあ。あそこはちょっと駅から離れてるんだよ。でも大きな身体ならすぐか。
そこを急襲してドクターの居場所を知ってる人を解放。
その頃、撫子が善治郎と通信していた。善治郎から意外な言葉。何故医者なんて探してる。え?あんたが稲荷山公園にドクターが居ると言ったのでは?でもまたすぐにボボボになってしまった。
晶の容態が芳しくない。困った状態。でも晶曰く、困った時は玲実が来てくれる。その時の回想があの東郷せんべいに教科書を挟んで食べたら良いと言った時の話だ。玲実が真に受けてお腹を痛めたあの時。
怒った玲実がもう晶とは絶交と言ったが、その帰り道に晶が吾野の高麗川沿いのガードをくぐった先で男子に絡まれた。何読んでるんだよ。つまんねー本。でもここで晶が私には面白いと言ったら真ん中の男子が「おまえ今、西吾野が秩父線だからって馬鹿にしたな」って、おい、それ、解説しないと一般人には分からないだろ。西武線は吾野迄の開通が早くてそこまでは西武池袋線なのだ。飯能が池袋線の終点じゃない。そして戦後に吾野から西武秩父迄が開通した。開通した頃を知ってるよ。昔は西武で秩父に行けなかったのにいつの間にか開通してたから。ともあれ、だから吾野から先は西武秩父線で、西吾野は西武秩父線なのだ。だから吾野と格が違う、などと言う事は誰も思った事が無いけど、この少年はそう言う因縁をつけて来た。
その時に怒って殴り込んで来たのが玲実だ。
静留達は手引で入間基地に潜入。そこでドクターを助け出すのだが、すぐに発見されてしまった。そしてボス登場。ボス、でか!じゃなくて元のまま。ボスがでかいから他の隊員は従っていたのか。
ボスのねこだましでドクターが奪われそうになるが、静留の吾野柔術でドクター吹っ飛ぶ。玲実がドクターを抱えて逃走。静留が追跡に立ちはだかるが、やっぱり麻酔ミサイルには弱い。
玲実は首尾よく西武2000系に戻ってドクターに晶をみさせる。が、ドクターは医者じゃない。科学者だ。ああ、博士って方のドクターか。ただ、原因が7Gであれば、専門は知らないけど博士の方が適任だった。7Gの研究に携わっていたらしいので。診立てによるとキノコを引き抜いた事で自分の中の大切な物を失った感覚に陥ってこの状態。ならばキノコを食べさせたら良いのではないか。
ドクター・マコト、以前7Gの研究施設でうにゃうにゃ手術を受けそうになった時に善治郎に助けられた。善治郎はうにゃうにゃ手術されちゃったけど。て言うか、7Gとうにゃうにゃ手術って何の関係があるんだ。
静留はボスの部屋で気がついて、ボスは静留が気に入ったのか、過去の事情まで話してどうして基地を自分の物にしたのかを話す。その過程が葉香を思い出させる。これでちょっと情けが湧いたかもしれないが、そこに容赦なく玲実が突入。
今度は戦闘機が玲実に攻撃開始。その爆風の中で玲実のブレスレットが切れてしまう。あのブレスレット、例の東郷せんべいに教科書挟んで食べる事件の時に晶がお詫びの品としてくれたものだった。晶との思い出の品、それを大事にしていた玲実だが、ここでそれを切られると、
ヤバいよ。
ああ、ヤバいって自分で言ってたのこれか。
玲実、我を忘れて自衛隊を破壊しまくる。最後はボスも。
静留が飛びついて何とか我に返させた。
戻って晶にキノコを食べさせたけど、戻らない。こんなの晶じゃない。玲実は元の小難しい本を読む、美徳の不幸を読む様な晶に戻れと、あんたの大好物でしょうがとページをちぎって食べさせた。ああ、まさか本を食べるのがここに繋がるとはなあ。
ボスは拘束されて巨大化した狭山湖の島に流される。何にも無いって、それは餓死するのでは?
ドクター・マコトは善治郎と再会すべく吾野へ向かう事にした。身体が小さいから時間がと言う以上に、線路が津波で消えたからどうやって行けるのか。
そして静留達は西武池袋線を西武2000系で池袋へ向かう旅を続ける。