最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。・第12話・最終回
「組織」の壊滅に大きな功労があったアイビーには大量の報奨金が出る。野ネズミを毎日三食食べても140年分って、アイビー暗算早すぎるよ。でも野ネズミ程度で140年分にしかならないの?それは少ないのでは?
贅沢な食事をして140年分位出ても良いのではないか。なにせ王族の一部すら関与していた程の大組織で、これは重大な国家の治安問題だったのだから。あの地方貴族の伯爵一人だったらこんなものかもしれないが。
ともあれ組織を壊滅させた事で祝勝会。そこでソラの事は流石にギルマスには秘密にしておけなかったと明かされ、ソラを改めてみんなに見せる事にした。こんなスライムは見た事が無いとみんな珍しがる。
アイビーはここに至って皆にこれ迄の素性を明かした。ラトミ村で属性を判定された時にテイマーだと分かったが、同時に星がゼロだと言うのも判明。そのせいで親からも村民からも疎まれて迫害され逃げるしかなかった。そうやって苦労したものの、途中のラトメ村では自警団のオグトやヴェリヴェラによくして貰って、その紹介でこの町でも暮らせる様になった。
そうか、星無し、それだからこそ崩れスライムをテイム出来たのだろう。普通は星ありだと魔力が強すぎて崩れスライムはテイムしようとすると消えてしまう。一方でテイムしないとやはり消えてしまう。アイビーとソラはお互いがお互いを必要としていたんだな。
アイビー、よかったらここに住まないか。当分の間だって良い。そう言われてアイビーは占い師の言葉を思い出した。王都の隣の街を目指しなさい。でも途中でここはと思った所があったら、そこにとどまっても良い。見聞を広めなさいと。
みんなの言葉に喜んだアイビーは私旅に出ますと言う。え?この流れで?そりゃまあサブタイが「三人の旅へ」だったし、とどまったら話が終わっちゃうし。それに今までは逃げる旅だったけど見つける為の旅。自分のやりたい事を見つける旅。
こうしてアイビーはまた旅に出る。上位冒険者やギルマスが全員で見送った。そこにシエルが出て来て、あのアダンダラまでも友達なのかと驚き呆れた。
最弱テイマー、序盤はあまりに救いが無くてこれは三話でやめようかなと思って見ていた。ただ、三話の終わりに少し光明がさしたのであるいはと思って四話以降も見続けたらなかなかの内容だった。終盤は大変すぎじゃない?とも思ったけど。
最後のソラが生まれてアイビーと出会う迄の映像が入ったのは良かったね。