« 道産子ギャルはなまらめんこい・第10話 | Start | 魔法少女にあこがれて・第11話 »

悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~・第10話

アリシアが行方不明になって学園が大騒ぎになった。だがユミエラは思い当たる先がある。だからリューに乗って探しに行くと果たしてアリシアが居る。降下してアリシアに話かけると光を失って虚ろになっていた目が蘇る。蘇って眼の前に黒い存在が二つ。当然アリシアは悲鳴をあげるが、ユミエラと分かって自分がどうしてここに来たのか分からないと言う。

実はアリシアがこうなるのは今回が初めてではない。アリシアは時折自分の意志に基づかない行動にかられる。最初は光属性があると知られて王立学園への入学を求められた時。平民の自分がそんな所にとそう言う気持ちだった筈なのにいつの間にかサインをして学園に入ってしまった。次は武術大会の時。ユミエラからアドバイスを貰って実践で勝手に身体が動いた。学年末のパーティーの時にエドウィンを誘ってパーティーから抜け出した時も。あれ、そうか、ウィリアムとオズワルドが居なくなったって騒いでたからな。

なるほどとユミエラは思う。ヒカユウのゲームシナリオの通りにアリシアは導かれているんだ。だから今回もレベル上げの為に行動した。でもそんな事をアリシアに話しても理解は出来まい。
「大丈夫、あなたみたいに若い頃は心身のバランスが不安定だけどいずれ安定しますよ」
これにはアリシアも納得のヒロインスマイル。
参考資料

理解したアリシアはさあ帰ろうと思うものの、ユミエラは折角ここまで来たのだから闇属性ダンジョンでレベル上げして帰りましょうとアリシアをダンジョンに連れて行く。ダンジョンの入口では兵士がいくら学園の生徒でも許可なく入れられないと立ち塞がるもののリューのガブリで簡単に通してくれた。と言うか兵士が逃げ出した。どうしたんだろう急用かな。
参考資料

と言う事で闇属性ダンジョンへ。守護の護符は差し上げます。最初は弱い魔物なのでアリシアが悲鳴を上げながら闇雲に光属性魔法を撃つとどんどん消えて行く。無双状態だから楽しめますよ。いや、楽しんでない。

ダンジョンを進むと強い魔物が現れます。それがダンジョンの醍醐味です。地下50階まで頑張りましょう。やがて闇属性以外の魔物が出現。レベルの上がったアリシアは他の魔法も使える様になって行った。

しかしアリシア、落とし穴に嵌って巨大な魔物登場。でもそれも倒せたぞ。ただ同時に怪我をしたのでユミエラの不気味な治癒魔法で治す。

そして最後の敵の地下50階へ。ボスキャラが現れた。流石にボスキャラは強い。アリシア、ふっ飛ばされるので仕方ないユミエラがユミエラパーンチで倒した。アリシアは守護の護符のおかげで助かった。

ボスキャラが倒されて宝箱を開けてみたら中には守護の護符が5個あった。これは全部アリシアにあげます。なのでまたこのダンジョン攻略を最初からやれますね(ニコリ

こうして何度かダンジョン攻略に挑む。アリシアのレベルはどんどん上がった。これはやはりヒロイン属性のなせる技だろう。ある時は闇属性の剣が出て来る(毎回護符じゃないんだな)。これは闇属性なのでユミエラが貰っておく。次に風属性の槍が出て来た。これはパトリックへのお土産。

そしてとうとうアリシアはボスキャラを倒す。そして光属性の剣が出て来る。これはユミエラの闇属性に反応してしまう。アリシアの物だ。

ボスキャラを倒したので今日はこれでもう帰りましょう。と思ったけど時間があったから魔王の様子を見に行きましょうと魔王の居場所に向かったものの、嵐が起きたり霧が出たりしてどうしても辿り着けない。これはゲームシナリオが未だ行くなと言う事なのだろうと引き換えして学園へ。

学園ではみんながアリシアの帰還を喜んだ。ユミエラが見つけて来てくれた事にも感謝する。
参考資料

ダンジョン攻略でアリシアのレベルは格段に上がった。それを見た三人(もう三馬鹿扱いはしない)は自分達も頑張らねばとレベル上げに頑張る。この様子ならアリシアもレベル上げの楽しさが分かっただろうからまたダンジョンに連れて行こうと思うユミエラであった。

このエントリーをはてなブックマークに追加

|

« 道産子ギャルはなまらめんこい・第10話 | Start | 魔法少女にあこがれて・第11話 »