ダンジョン飯・第10話
マルシルが復活して水の上を歩いて、そして地下へ下りる階段へ。オークから貰った地図が正しいなら。しかしそこにはあのテンタクルスがみっしり。
仕方ないのでライオスが剣でテンタクルスを刈り取りながら進みだした。その後をマルシルが不用意にあるき出したからチルチャックが止める。壁に近づくな。テンタクルスが飛び出す。そしてテンタクルスが居ると言う事は壁に隙間があると言う事で、そこには必ず罠が仕掛けられている。
頑張ってテンタクルスを刈りながら進んだのに全然進まない。そんな所に大ガエル出現。ライオスの剣ケン助が奪われて落とされるし、魔法でやっつけたマルシルの杖アンブロシアまでもが奪われて落とされた。そして大ガエルはまだまだ出現するのだ。
大ガエルは今度はセンシの斧も奪いに来た。何とか頑張るがこのままではまずい。チルチャックは大ガエルの横にあるテンタクルスを取り除けば中から罠が飛び出すのではと思ったが素手でテンタクルスを触ると腫れてしまう。一体どうしたら。
その時に思った。大ガエルはテンタクルスを何とも感じずにやって来た。ひょっとしたらとライオスに聞いたがライオスにはその知識が無かった。仕方ない。チルチャックは賭けに出た。大ガエルの皮を剥いで手に巻きつけてテンタクルスを引っこ抜く。中から罠が飛び出して大ガエルを貫いた。手は無事だ。
何とか危機を脱したと思ったら、すかさず加工が始まった。センシはテンタクルスを料理してニョッキとパスタを作るし、ライオスは大ガエルの皮を剥いでスーツを作った。さあどうぞマルシル。一気に寄越すなー!
マルシルがこれを着たらすごく可愛いと思う。それで説得されたのか。
ともあれこれでテンタクルスの中を問題なく突破して剣と杖が落ちていた場所まで下りられた。そこはもう5階。廃墟となった街がある。オークが慌てて逃げた後か。
あれ?でも大ガエルのスーツの血が張り付いて脱げないぞ。
その頃タンス達は帰還していた。タンスは島主の所へ探索結果の報告へ。ドワーフが穴を掘ってダンジョンに穴を開けてるせいで迷宮が拡大してるのではと言う島主。一方でタンスが確認したのは迷宮のエルフ言語の模写。狂乱の魔術師が書いたのだろう。そいつはエルフなのか。
問題は先日西方エルフから迷宮は我々の遺産だから返上しろと要求が来たのだ。そのダンジョンの魔術の記載がエルフの物だとすると彼らの所有根拠になってしまう。だがエルフは一度放棄したのだ。
今になってエルフが迷宮を返せと言ってきたのは恐らく迷宮にかけられた不死の魔術の知識が欲しいから。財宝とは比較にならない価値がある。だがタンスには目算があった。あれだけの魔術、設計書がどこかにある筈。それを手に入れればこちらのもの。だから今後も冒険者に懸賞をかけて迷宮探査を奨励せよと言う事だ。
ここでタンスが思い出すのはライオス達。彼らはどこまで行けるだろうか。
いや、そのマルシルのイメージは。
5階を探索するライオス達。オークが取るものもとりあえず逃げたと思われて食料の残りがある。小麦粉も。さらに進むとワーグの焼け焦げた跡。これは赤龍のブレスにやられたのではないか。でも未だ煙が立ってる、と言う事はごく最近の出来事か。赤龍がこの辺をウロウロしてるのか。
赤龍が起きて歩き回ってるとして、そんな相手に勝てるのかな。
マルシルの弱気。
センシから今までどうやって龍を倒したのかと聞かれたライオスだが、その今までのやり方はナマリとシュローが居てこそ。ただ龍の喉にある弱点を突けば何とかなる。では龍の大きさはと言うと、建物をまたぐ橋の高さ位。そこに行ってみてライオスは思った。この街に沢山あるこれらの建造物を龍の上から崩して動きを止めたら何とかなるのではないか。
龍を誘導して動きを鈍らせ瓦礫の下に埋もれさせ、そしてセンシのあのアダマントの鍋があったら龍のブレスも防げるだろう。
調査をしてるうちにセンシがパンを焼いていた。今回そのパンからパン粉を作って「レッツ炎龍にカツレツ」を料理したぞ。やはり勝負に「カツ」。
食べ終わってライオスがみんなに感謝の言葉。
これフラグになってしまうぞ、普通なら。
そんな時に地響き。
赤龍が現れた。