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薬屋のひとりごと・第17話

化粧をしてくれと言う壬氏の突拍子もない要求で、何をするのかと思ったらお忍びで市中に出る為に庶民ぽくして欲しいと言う要求だった。

なんじゃそりゃと思った猫猫ではあったが、やるとなったら徹底的にやろうと準備に怠りはない。

しかし当日行ってみたら庶民ぽい服を用意していたみたいだが、全然駄目でそもそも匂いが庶民の匂いではない。髪はつやつやしてるし。

と言う事でまずは髪の毛を汚して手触りも悪そうな感じにする。服は高順に用意させた匂いが染み付いた物。皮膚を浅黒くしてシミやクマもつける。声も少し潰す。体つきもしっかりした体型からだらしない体型に。この時に服を脱いで見せたがこれって宦官の体つきとはあまり思えない。それはともかく布を詰めて小太りにさせてみた。こうなったら頬も膨らませる必要があるのではと思ったらやはりやった。

こうして庶民ぽい男が出来上がったが、ここまで落としても二枚目半。
ともあれ、ふう、やりきった。
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しかしここで高順から不穏な事を言われてしまう。猫猫が休みを貰って里帰りするのなら行き先が大体同じなので猫猫に付き添って欲しい。高順がついて行ったら身分を隠している意味がない。

と言う事で猫猫には庶民になった壬氏が付き従う程のお嬢様になって貰いましょうと。
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こうして二人で市中に出た。壬氏はすっかりお嬢様お付きの下男になるのが楽しい様だが、歩く姿勢が良すぎるとかお嬢様の前を歩くとか、その辺は教育が足りなかった。そして流石に危険が無いかと馬閃が見張りについている。

途中で野菜を買い物したくなる猫猫も逆にお嬢様としてなりきっていない。それではとさっさと行こうとする猫猫に壬氏は不満。

仕方ないなあと思った猫猫は串焼きを買って食べさせる。お嬢様、そんな買い食い大丈夫なんですかね。馬閃は普通の生活も送ってるみたいで串焼き美味しそうだなと眺めた。それにしてもOPで出ていた場面はこれか。

壬氏の身をやつした市中歩きの目的は多分前回の羅漢の件かなと思ったが、それにしてもここまでゆったりと歩くのは何だろうと思うと、どうも高順が仕組んだ事らしい。壬氏は子供の頃からおもちゃに熱中する。今回のおもちゃとの遊びも用意したと言う事なのか?

歩きながら猫猫が養父の話をしたのを聞いて、その養父とは凄い医師にして薬師ではないかと思う壬氏。この時代の留学は国費でしか行けない。そして猫猫が花街の洒落で言ったつもりの天は二物を与えたが一物を失ったと言う事で、おや?その薬師とはと思い当たりそうな点があった。

一方で壬氏が行こうとしてる店を見て猫猫は、ははーんと納得。そうなの?
そしてこの時に壬氏が猫猫に聞く。妓女の価値を落とすにはどうするのかと。嫌なことを聞かれたと言う猫猫は、それでも答えてやった。価値を落とす妓女が高価値の妓女とは壬氏は言ってないが、とても高い妓女だとしてその場合は処女ではなくし、さらには子を孕ませれば決定的だと。
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おや?羅漢がそれをやった?
ではその子とは?

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